2004年8月から9月の写真

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きれいな味噌

9月23日

 前日22日は、前が見えないような雷雨で、畑のあちこちに川が流れました。畑が触れないので、ずっと気になっていた、この1月に仕込んだ味噌の手入れをしました。
 うちの味噌の作り方は、こちら

 60リットルの大ダルに、豆と米それぞれ一斗(15キロ)分の味噌です。ビニールの覆い、石の重し、押し蓋、小石の重石の入った袋、ラップと、順々に開けると、ピカピカの新味噌が現れました。
 味見をしたら、「甘い!」

 上ににじみ出た汁には、カビが出ていましたが、丁寧にアク取りお玉ですくってから、小石の重石の入ったビニールごと持ち上げて捨てると、味噌自体には全くカビはついていませんでした。梅雨の後に、一回カビ取りをしていたこともありましたが、夏の間にまた出てくることになるので、涼しくなるまで我慢していました。この後は、タルとの境に塩少々を回し載せてから、ラップを表面にピタッと張って、ビニールをして、タルの蓋をしました。
 
 左に見える、塩をきつくしたタルも、同様にして手入れ。豊かな気分です。7月につけた、長期保存用のキュウリも、何とか使えそう。ためしに塩抜きして、去年の余った味噌(普通塩の分。今は、きつくした塩のを自家用で使っている)で、漬けてみようと思ってます。
 

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大物 サツマ

9月19日

 9月はじめに試し掘りしたら、ウネの端の株の芋はバリバリに割れていたりして不出来だったので、あきらめていたのですが、本格的に掘り出したら、今年は豊作だ!(まだ1ウネしか掘っていないけど)
 長雨冷夏の去年は、おいしくなくて、穴貯蔵していたものを捨てたりまでしたので、うちの畑じゃ、おいしいサツマは無理だとまで思っていました。さつま芋には、やっぱり、畑の持ち味が、一番出ます。四国の「金時」の産地では、何年か使うと砂を入れ替えるとか。
 でも、今年の高温旱魃が、こればかりは味方してくれたようです。ほくほくしています。写真は、5月あたまに、ポリマルチをして定植したウネのもの。「枕大」のものが二つついていたと、掘った(だけの)息子が自慢してました。もらった方も困るでしょうから、半切りして出荷です。ほんとは、頃合のがたくさん付いているほうがいいのですが。
 苗の問題か、植え方の問題か。去年までは、高ウネに手で苗を埋め込んで上から踏みつける、というやり方をしていたのですが、今年は、棒で斜めに穴を開けて差し込んでみました。マルチを使う人はそんな風にやっている事が多かったようです。今度は、穴の角度を調節してみよう。
 愛知のとりのさとさんには、「火バサミで、苗をはさんで、差し込む」という方法を教えていただきました。それだと、いっぺんで出来るのですが、ちょっとコツがいるようです。

 

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クック 頑張る

9月18日

 9月も、高温旱魃が続いています。水やりしながらの作付けで、それでなくても忙しい秋冬野菜のための農繁期で、きついです。
 そんな中、4日ほどほっておいた、クッキングトマトを収穫したら、10キロ近くきれいなのがとれました。
 18m2列半くらい作った、従来のクッキングトマト(サカタの「エスクックトール」)が、最後の踏ん張りを見せています。1列ちょっと作った、「サンマルツァーノ」は、畑の違いもありますが、もう息切れ状態。エスクック強し。でも、サンマは、種とりが出来たし、また来年も作ってみます。
 この時期、「赤いもの」がないので、クッキングも生食します。真っ赤になったものを、皮をむいて、サラダに加えます。それなりにおいしい。

 

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キャベツ 初物

9月3日

 これは、6月19日蒔き、7月10日定植の「将軍」という極早生の品種です。
 7月31日の写真にあるように、酷暑の中育ってくれたものです。ところが、「菜園たより」9月3週号に書いたように、「シンクイムシ」の大量発生で、上から見ると一見きれいなのに、下から食害されていました。水もなくて、小さいし、この時期貴重なのに、2ケ出ししたりしました。

 10年以上前の、研修していた頃は、9月にキャベツが出荷できるなんてことはありませんでした。露地育苗でしたし。暑さに強い極早生の品種と、育苗技術の改良などで、端境期のキャベツが獲れるようになったのです。やっぱり、小さくても、久々のキャベツはうれしい(と、お客さんも思ってくれているかなあ)。
 

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夏草や・・・

9月1日

 これは、7月30日の写真です。手前は、最初のキュウリを作って、資材を片付けた後は、放置されています。ビニール(農ポリ)は早々にはがしたのですが、なかなか雨をもらえなくて、ハンマーナイフをかけた敷きワラがこなれなくて手付かずのままなのです。向こうは大玉トマトが、まだ残っています。
 バリバリ=ハンマーナイフと夫の腰の故障もあって、草退治が遅れて、こんな状態になりました。

 トラクターが入らないところは、えてして草をのさばらしてしまいます。バリバリと刈り払い機、鎌などを使って、すっきりしたのが8月の終わり。実は、トマトハウスをはさんで、里芋もあったのですよ。
 向こうの林との境は、うちの借りている地所ではありませんが、やっぱりきれいにします。
 
 ちょっと前に、となりの畑のおばあちゃんに、「○○に貸すと、中はかんます(=かき回す、トラクターなどで耕す)けど、周りはほったらかし、だと聞いていたけど、伊藤さんとこも、あの人(最近近くの畑を借りた、Gさん=うちの畑を手伝ってもらっていた、のこと)も、よくやっているから・・・」と言われました。○○とは、私たちが研修したところのこと。その中にいると、地元の周りの人からどう思われているのか、全然わからないのですが、独立して10年以上経過して、ようやく地元の人の本音が聞けるように(ちょっとだけ)なったのでしょうか。
 作物を作って売って暮らしを立てることだけで精一杯になりがちな、新規就農者にとっては、厳しいことではありますが、草の処理の仕方を誤ると、後々まで影響があるのだと、痛感しました。Gさんが、今年に入ってから本格的に畑で稼ぎたいと、あちこち貸し手を捜しては断られていた原因のひとつが、このような風評だったのでは、と思われるからです。特に年配の方ほど、「外聞」を気にするんです。
 うちも、まず、近隣に迷惑にならないよう、そしてきれいにしている家や「うるさそうな」家に隣接している部分から、優先して草退治をしていくよう、心がけてきました。身はひとつなので、道から見えない自分の家の庭なんて、最後の最後。上のハウスの向かい側は、実はGさんの畑なので、やはりあとまわしになってしまっていたのです。
 「外聞」に気を使う、お盆とお彼岸の頃を過ぎると、草の勢いも衰えるし、ちょっと、ほっとします。
 

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「虫の秋」到来―「無農薬」に思う

8月31日

 これは、「ヒユ」だと思います。
 冬瓜が、敷きワラからはみ出していて、除草できなかったスペースにわらわらと伸びていた草が、レース模様に。
 小さいヨトウムシが、いっぱいいました。モザイク模様のある「ハスモンヨトウ」ではなくて、ふつうの黄みどりのでした(うちでは、「シロヨトウ」と呼んでいる)。
 虫のことは、「菜園たより」9月3週号にも書きました。
 こんな風に、作物の方は被覆資材で守っても、あちこちの雑草でヨトウが繁殖し、越冬越夏して、被覆資材の中から外から、キャベツ類や白菜に襲いかかるのです。

 今年は、大豆にずい分ヨトウが来ているようで、行きつけの種苗店で、次々に散布農薬を購入している人を見かけました。「たより」に書いた「ハイマダラノメイガ」=「シンクイムシ」については、参加しているMLでもその流行(?)が話題になっていました。固定種の種で有名な、埼玉県飯能市の野口種苗研究所のページにシンクイムシの大きな写真が出ています。そのページに出ている、「根や葉から吸収されて、約3週間作物体内に残留して予防効果を発揮する」という農薬は、この辺の家庭菜園の人も多く使用しているようです。
 こういう、「普通の農薬」と並んで、よく耳にするのが、「フェロモン剤」と「BT剤(生物農薬)」。JAS有機認証取得の大きな産地では、うちらのような被覆資材ではなく、「使用禁止資材」ではない「天然農薬」として、これらの薬を使っているようです。どちらも、虫の生理を利用した薬です。科学的な根拠を勉強する能力のない私は、ただ、漠然と、「ほんとに、生態系への影響はないのだろうか」という不安を持つところにとどまっています。その辺のもどかしさが、以下のダラダラ長い文に表われました。これは、「たより」のボツ原稿です。ボツにしたのは夫です。顧客向けのたよりなので、ボツになったのは当然なのです。


■「無農薬」
 数日前、新聞の全面広告で、野菜の生産履歴を携帯電話から調べるシステムのことが載っていました。「減農薬」に務めている産地のナスの例では、農薬15回使用とありました。各地域ごとに、「防除暦」というのがあって、その半分の使用が「減農薬」と表示できるそうです。たとえば、群馬県のキャベツでは、12回(1回に数種類を混ぜるから、実際の回数自体はもっと少ない)以下使用が「減農薬」の条件(ということは、30回まで散布可能なわけですね)とか。
 そのくらい「まめに」農薬をかけなければ、一面に広がるキャベツ畑で売り物になるキャベツを作ることは難しいのでしょう。網をかけている私たちだって、場合によっては、何回も虫見をしなければ、取り上げられないのですから。
 そうして、まめに農薬を散布した結果、耐薬剤性を持った虫が出てきてしまうという悪循環を断つため、導入されたのが、「フェロモン剤」と「BT剤(生物農薬)」です。この二つは、JAS有機農産物に使用してもよいことになっているのです。ですから、「JAS有機=無農薬」ではないのです。

 うちのように、零細な経営で、「意地のように」農薬を使わない農家は、いったいなんと呼ばれるのでしょうか。
 「無農薬栽培」とおおっぴらに(特定の顧客に対して表現することはかまわないようですが、店売りなどでは出来ない建前です)言うには、「特別栽培物」という認証を取らなくてはいけませんから、それもできません。有機認証は、個人でも申請可能ですが、お金がかかります。ガイドライン特別栽培物の表示には、お金はかかりませんが、農協などの大きな組織に属していなければ、事実上認証を得ることは難しいようになっています。
 
 かけた網をはずしては、虫見をして、またかけ直して、を繰り返しながら、そんなことを考えていました。  

 

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今年のソース

8月26日

 手前は、うちのバジルと落花生(去年の炒り落花生)を使って、作ってもらったバジルソース。今年からの新企画です。号外を読んでみてください。

 後ろが、自家製のトマトソース。
 実は、取引のある自然食品店さんに、はじめて試しに置いてもらったのに、あるバージョンに不良品が出ました。ショックでした。これまで、お使い物にしたり、セットに入れたり、うちのお客さんに注文していただいたりしていたのですが、3年目にしてはじめてのことでした。
 やはり、余剰品の有効利用の自家用のものを作るのと、販売目的で作るのとは、根本的に違うのだ、と、思い知らされた出来事でした。細かい工程表を作って、複数のものがチェックするようなやり方をしなければ、いけなかったと思っています。もちろん、加工業の許可を受けていませんし、自家用品のおすそ分け、という枠を出てはいけないわけで。

 加工業者に委託するほど生産量がなく、自家消費するだけではさばけない、という余剰品を、どう生かせるのか、その課題の答えはまだまだ出ません。
 

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落花生 豊作

8月25日
 

 試し掘りした落花生です。5月の頭に播種。元は、「千葉半立」という高級(?)品種で、もうずっと自家採種。

 今年は、天然苦土肥料「陸王」のおかげか、大粒で、一穴(一株か二株)あたり、300g以上とれて、出荷も苦になりません(ほんとかな?)。月末から、セットに入れ始めました。

 落花生のことは、「菜園たより」9月1週号にちょっと書きました。従来の炒り落花生では、さすがの本場の千葉産でも、安価な中国産に太刀打ちできないからか、「生」「ゆで」「加工」など、様々な工夫をして来ているようです。
 
 畑では、こんな感じになってます(前にあるのは、種袋)。
 40センチ間隔で、二粒落とし。うね間は80〜90センチ。手除草、管理機、草かきと、3,4回土寄せを兼ねた除草に入ってます。
 畑の土にとっても、良い効果があるということで、今年は頑張ってたくさん作付けました。去年の里芋→春の大根→落花生、と来て、また来春のアブラナ科の作付けへと、まわすつもりです。
 
 前作の残渣の状態によっては、コガネムシの食害がひどくなります。あとは、もぐらトンネルを利用したネズミの害。でも、もぐらがコガネムシの幼虫を食べてくれるから、もぐらも大事。
 

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菜っ葉 初物

8月20日

 8月1日蒔きの小松菜です。品種は、サカタのタネの「はづき」。高温期に強い、ということで、春蒔きの最後の方と秋蒔きの始めに使っています。
 肉厚で横にしっかり張って少し波打つ形が、気に入っています。畑で、朝露を葉っぱの縁に乗せた姿には、惚れ惚れします。昔は、タキイの「楽天」系を使っていました(結束、袋詰には向いていると思う)が、ホウレンソウと同様、小松菜もサカタの方が好きです。
 何回か、固定の在来種を試したこともありますが、高温期は「べろべろ」してダメでした。小松菜の種取りをする余裕もないし、割り切って交配種を蒔いています。この後、冬場のは、「きよすみ」です。

 もちろん、キスジノミハムシ除けのため、目合いの細かいサンサンネットをかけています。昔は、本葉が出る頃まではパオパオ被覆して、途中でサンサンに掛け替えて作っていました。大変でした。でも、夏野菜が衰えてくるこの時期、菜っ葉があるとセット作りが助かるんです。こんな無理をしないならば(つまり、虫のいなくなる頃、播種するなら)、在来種の菜っ葉もちょうどよく育つのでしょうが。
 

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最新
種取り

8月9日

 あんまり、自家採種はやってこなかったのですが、今年は、夏野菜の種をちょこっととろうかと。
 左は、自然農法センターの「イボ美人」。片付け前に、大きいのが残っていたので、真ん中のを縦半分にして、種をすくい出しました。
 下のトマトのように、袋に入れて発酵させてから、数日後に洗ってみたら、ちゃんと種になっていたのは、5粒くらい。失敗です。もっと大きくなった成熟果をとらなくてはダメみたいです。
 

 こちらは、ブランデートマト。これは、いっぱい取れました。あと、サンマルツィーノと、アバシゴーヤの種も、とってみました。

 種取りについては、『自家採種ハンドブック−たねとりクラブを始めませんか』に詳しいです。アマゾンで買うなら、こちらから  
 

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トマトのキズ

8月9日

 この時期、本来なら絶好調になるはずのクッキングトマトですが、超高温旱魃の中、ちょっと雨が降ったら、ほとんどの実がこんな風に傷ついてしまいました。これじゃあ、出荷不能です。周りのみんなも同じようになったとか。

 取れ始めの、下段の実の肩が、うすく黒ずむことは以前からありましたが、こんなに深いものは初めてです。あまり日の当たらない所の実は無事なので、雨で膨れたところを強烈な日差しで焼かれて火ぶくれしたんではないか、というのが夫の推測ですが、どうでしょうか。

 去年は、8月の下旬から9月始めに、トマトピューレを30キロくらい、いやと言うほど、作りましたが、今年は、もう終わりそう(8月23日現在)です。
 

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刈り払いデビュー

8月4日

 「夏休みになったら、刈り払いをやらせてもらうんだ」と意気込んでいた高1の息子ですが、 毎日のように補習や部活動で登校していたので、今日が初仕事。
 まずは、庭(ところどころ木がはえている、ただの空き地)の草刈りです。父の指導を受けて、「お面」をかぶって、長靴を履いて(次回からはこれはなし)、父の指導を受けて、恐る恐る開始。
 小さい時から、棒を振り回して草や木を叩いていた子なので、地面に這いつくばっての作業より、気にいったようです。
 トラクターや刈り払い機に絡んだ事故の話(おととしは知り合いが亡くなった)などをして、くれぐれも事故のないよう(他人に対しても)言い聞かせましたが、まあ、知人の子は、小学6年でトラクターに乗ってたというし、体で覚えていくでしょうか。
 
   この後も、大会があるとかで毎日部活で、あてになるほどはやってもらえません。その上、老朽化していたとはいえ、草退治をしながら、鎌を2本、壊しましたね。アルバイト代を渡して、道具を次々新調していたのでは「破産」する、と言いつつ、長い目で見て「育って」もらおうと、思ってます。(壊されると大変なので、トマトソース作りのムーランは触らせない)
 写真は、本人の許可なく(というか禁止されましたが)掲載です。
 

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夏の大根

8月2日

 これまで何度も、「肌は汚くてもいい、うちで大根おろしが食べれるだけでいい」と、夏みの系の品種で試みましたが、結局アブラムシの温床になるので、放棄していました。
 今年は、品種(サカタのタネの「雪美人」という極早生のミニ大根)と資材(6ミリ目合いの防虫網と白紙マルチ)を選んで、ようやく無農薬での夏大根の収穫にこぎつけました。 初めて食べたときは、感動ものでした(特に、薬味系の好きな夫は)。水気が少なくて、辛くて、これぞ大根おろし!!
 6月25日に蒔いて、この猛烈な暑さの中で、大根になってくれました。種袋に書いてあるより、大きめで取りました(もったいなくて)が、大丈夫でした。9月の端境期向けにもう1,2回蒔くつもりです。
 

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暑気払い

8月1日

 払っても払っても、払いきれない、今年の暑さではありますが、この日は、うちの鶏小屋もある「鷹巣くぬぎの森広場」(おととしのここでのイベントの話は「たより」2002年12月2週号、里山の道については「たより」2003年6月1週号の中で、紹介しています)に、暑気払いと称して30名ほどが集まりました。
 「よりい輪組」(去年の結成については、「たより」2003年8月3週号で)として、自然食品店に共同出荷をしている仲間たちと、東京の「輪屋」さんの御一行です。

 左は、広場の主の吉田さんが、絶妙の尺八を吹いているところ。3年前から植え始めたブルーベリーが、今では1200本を越え、今年から本格的に出荷しています。無農薬で、丹精こめて作っておられますが、今年は日照りで収量が今ひとつ。でも、地元の直売所と並んで、「輪組」のルートでも出荷しているので、この日の設定では色々お世話になりました。
 自作の素敵な露天風呂で、わざわざ都幾川村で汲んできた「温泉」を沸かしてくださったので、かわりばんこに入らせていただきました。「ちいろば農園」の金さんは、1時間も戻ってこなかった・・・・
 
 それぞれ自慢の野菜や手料理を持ち寄っての、楽しい集いでしたが、「輪屋」さんからは、今後の出荷や野菜の品質などについて厳しい指摘や要望も出されて、作り手としては宿題を渡されたようなところがありました。 
 うちがお付き合いを始めて、3年め。お店の状況も、世間も、変化しています。「認証がなくても、無農薬野菜で売ります」と私たちを励ましてくれていた輪屋さんですが、今年6月、農水省が「「無農薬」等農薬・化学肥料に係る農産物の表示特別調査」(これについてのプレスリリースはこちら)を開始したことで、「無農薬」の看板を下ろさざるを得ないことに。この件については、「たより」でも一度きちっと書きたいですが、「有機」に続いて「無農薬」という言葉も、正式には使うことを禁じられてしまった(「提携」など特殊な場合はのぞく)わけです。
 「輪屋」さんのお客さんの大半は、「無農薬だから」ではなく、「新鮮でよい野菜だから」、購入していくんだ、ということは前々から聞いていました。それで、同じ商店街の八百屋がつぶれた(!)とか。もちろん、私たちは、「無農薬だから、こんな野菜」ではなく、「無農薬でも、これだけの野菜」と、胸を張って(大げさね)出荷しているわけですが、単に朝どりの「普通の」野菜として見られること、つまり、「無農薬だからこその工夫や苦労」を全く顧みられない売り場は、きついです。その辺のことをもう少しわかってもらう工夫をしていかなくては、と思いました。
 

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