◆レシピ〜素敵な丸鳥◆

無農薬有機野菜と平飼い有精卵の菜園「野の扉」
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茂木さんに、レシピをいただいてから、1年近くたってしまいました。自分でも何回か試して、やっとお客様にお渡しできるものになりました。 (2008/2/24up)

 菜園「野の扉」の里山の鶏舎で、いっぱい卵を産んでくれた鶏たち、年間80羽ほどを鶏肉として出荷・自家用にしています。今は、2007年3月から引き継いだ、自宅敷地内にある「とんぼ食鳥」の腕っこきの食鳥技術者がさばいてくれています。
 部位別、ひき肉に続き、去年から扱いだした、第3の形態が「丸鳥」です。両国のイタリアンレストラン「茂ル木」の茂木さんの要望で始めました。その茂木さんからいただいた大変丁寧なレシピを参考に、ガラを加えない丸鳥だけの調理手順を私なりに考えてみました。後半には、茂木さんの「ブイヨンの取り方」を原文のまま載せています。

★ポイントは、「”ポコッ”する火加減」と「アクを徹底的に取ること」です。

 丸鳥の調理法 


@ 丸鳥1羽がちょうど入るくらいの直径の鍋に、水は5Lくらい、香味野菜として、人参玉ねぎなどのスライス、香辛料は下記(B)を参考にあるものを、用意します。

A なべに、水洗いした丸鳥をいれ、最初は強火にかける。あくの取り方と火加減は、下記@〜Bを参考に。塩は小さじ1前後を、下記Aのタイミングで投入します。煮る時間は、肉が柔らかくなるのを目的にするなら3〜4時間でよいかと思います。途中鶏が顔を出したら、お湯を足したり、ひっくり返したりした方がいいでしょう。

B 好みの柔らかさに煮上がったら、そのまま、煮汁に漬けて冷めるまで置いておき、丸鳥は肉をはずし、煮汁はザルなどでこします。

 煮汁はシチュウやカレー、うどんやラーメンのだしに使います。よいだしが出ていて、市販のルーなどは必要ありません。用途によっては、薄めて使ってください。うちでは、製氷皿で冷凍して、かけらを少しずつ、炒め物のコクだしに使ったりもします。
 肉は、シチュウやカレーの具にしてもよいし、炒め物、和え物、炊き込みご飯やサラダの具、など、いろいろ活用できます。。

 うちの鶏をおいしく食べられるよう、プロの技を披露してくださった、茂木さんに感謝しています。(2008/2/24)



ブイヨンの取り方

<材料>
丸鳥〜1羽 ガラ〜2キロ 水〜約16L(かぶるくらい) 塩〜少々

(A)玉ねぎ〜750g セロリ〜80g 人参〜150g (すべてスライスしておく)
(B)ニンニク〜4〜5かけ タイム〜1枝 パセリの軸〜2本分 白粒コショウ〜20〜25粒 ローリエ〜2枚

ほかにベーコンの皮、生ハムの皮、などあれば少量


@大きな鍋に水をはり、内臓や余分な脂を取ったガラと丸鳥を入れ、強火にかける。途中アクが浮いてきたら、レードル、お玉などで取る。

A沸騰前(85〜95℃)になったら弱火にし、アクをどんどん取る。出なくなったら、塩を加え、さらにアクを取る。

Bアクが出なくなってきたら、(A)を加える。野菜を加えると、鍋の温度が下がるので、アクが浮いてくる。さらに取っていく。その後、(B)を加える。
水面が時折”ポコッ”と沸く火加減で、6〜8時間煮出す。

C味をみて、だしが出ていたら、さらしやキッチンペーパーをしいたこし器で静かにこす。

D氷水などにあて、一気に冷やす。(バイ菌の発生を防ぐため)

お店では、このブイヨンに、スライスした玉ねぎ500g、人参100g、セロリ40g、卵白4コ分、香草、スパイス、鶏ひき肉3Kgでコンソメにしてから使っています。

野菜を切らずに入れて、分量からガラを抜けば、”ポトフ”として、丸鳥も食べられます。
とにかく、アクを徹底的に取ることで、おいしいスープができます。
お試しあれ!

「茂ル木」 茂木啓輔  東京都墨田区亀沢2-15-8 石川ビル1F  TEL03-3623-0303 
ブログ 
http://blog.livedoor.jp/chienowa_aw/
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