松田のマヨネーズさんのページ

同じ埼玉県でマヨネーズを作っている松田さんと、ご縁があって、以下のような困難な状況にあることを知りました。広くこの問題を知っていただき、ご意見やご支援をいただきたいと思います。お知り合いにも、是非紹介してください。
文章は、「百姓天国」という雑誌のメーリングリストに、2003年1月11日に投稿したものです。新しい動きがありましたら、随時アップするつもりです。


「松田のマヨネーズはマヨネーズだ」のホームページ作りました。 農水大臣への公開質問状への賛同を呼びかけています。是非そちらをご覧ください。(2003/2/1) →http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/
大臣への要請書をもって、署名活動をしています。朝日新聞3月19日付にも取り上げられました。是非とも、上記HPから署名にご協力を。(2003/3/22)


いよいよ正念場。朝日新聞埼玉版、共同通信の配信記事、週刊金曜日、など、色々なメディアで取り上げられました。詳細は、上記HPアドレスへ
署名にご協力いただいた方には、厚く御礼申し上げます。(2003/4/25)


5月8日に、3,270名の署名を添えて、農水省に要請書を提出
詳細は、下記HPアドレスへ(2003/5/12)
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/0508teisyutu.html


6月19日、農水省の審議機関で、再審議決定!!
詳細は、下記HPアドレスへ(2003/6/24)
www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/report030619.html
皆さまにもご協力いただいた、「松田のマヨネーズはマヨネーズだ!」の署名が、実を結びました。
 先週19日に行われた、農水省のJAS規格についての審議機関=農林物資規格調査会の総会で、「マヨネーズの品質表示基準にハチミツを加えることについて、再審議するために、ドレッシング類に関する部会を開催すること」が、決定しました。3200名を越える署名が、「5年間は、再審議しない」といっていた農水省と調査会を動かしたのです。
 大きな一歩前進です。この部会での討議で、ハチミツが認められて、晴れて、「松田のマヨネーズはマヨネーズだ!」と言えるように、今後も力を合わせてやっていくつもりですので、また何かありましたら、ご支援をお願いいたします。


 みなさま、埼玉の零細有機農家の伊藤です。以下、少々長文ですが、お読みい ただいた上、ご意見ご感想いただけるとうれしいです。

 「究極のマヨネーズ」として、広く愛されてきた『松田マヨネーズ』が、「マ ヨネーズ」と名乗れなくなったことをご存知ですか?


〜紹介〜
 『松田マヨネーズ』の原料は、米澤製油の圧搾一番絞りなたね油、平飼い卵(全 卵)、醸造純りんご酢、自然海塩『海の精』、国産蜂蜜、香辛料(マスタード、コ ショウ)です。熱烈なファンも多く、雑誌やメディアにも再々取り上げられていま す。
 また、代表の松田優正さんは、10年前から埼玉県児玉郡神泉村に移り住んで からは田畑も耕し、2001年12月には、自前の季節の野菜と穀物を使った料 理屋『ななくさの庭』(古い蔵を移築、ボランティアの壁塗り隊と施工、写真下)も隣接し て開業。多彩な活動をされています。

〜ことのおこり〜
 18年間「マヨネーズ」として出荷してきた製品に対し、昨年7月、農林水産消 費技術センター(農水省監督下の独立行政法人)が、JAS法(日本農林規格)の表示 基準不適合という指摘をしてきました。JASのマヨネーズの規格には、砂糖は許可 されているけれど、蜂蜜は許可されていない(というより言及されていないだけ) ので、蜂蜜を使っている『松田マヨネーズ』は「マヨネーズ」と名乗ってはいけ ない、というのです。
 砂糖(精製糖)よりも健康的な食材として評価が高い、蜂蜜を使っていること で、マヨネーズの定義から外れてしまうことのおかしさ! しかし、JAS法に違反 すれば、5年以下の懲役または1億円以下の罰金を科せられてしまいます。


〜しかたなく、、、〜
 松田さんは、名称を「マヨネーズ」から「半固体状ドレッシング」へ、商品名 を「松田のマヨネーズ」から「松田のマヨネーズタイプ」へ、変更しました。そ して、包装袋の裏書で、ことの経緯を書いて「現品質維持のため原材料を変えず に規格を見直すよう農水省に働きかけます」「それまではタイプが付きますがマ ヨネーズと呼んでください」「(こういう原材料)だから100%自然の究極の マヨネーズといわれるのです」と、思いを伝えようとしました。
 通常、半固体状ドレッシングというのは、カロリーを押さえるために油分を控 え、代わりに添加物(化学調味料、酸味料、糊料など)でごまかすような商品の 名称となっています。この変更だけでも、ずい分口惜しいことだったと推測しま す。

〜さらなる攻撃、杓子定規のお役人〜
 ところが今度は、この裏書の「マヨネーズと呼んでください」「究極のマヨネー ズといわれるのです」が、不適正な表示であるから改善しろ、との農林水産消費 技術センター技術指導部長名の通達が昨年12月25日付で来ました。
「一括表示の名称以外でも、消費者に誤認(!)を与えるので使ってはならない」という のです。


〜今後について〜
 松田さんは、次回のJAS規格見直し時(5年以内)に規格を見直すように働きか けていく、と表明されています。現在突きつけられている、裏書の変更指導への 対処も含めて、どういうことができるのか、皆さんのお知恵を拝借したいです。 もし、裏書の不当表示を変更しなかったら、本当に懲罰を受けることになるのか、 訴訟などに詳しい方にも教えていただきたいです。
 今思いつくのは、「マヨネーズの JAS規格変更を要求する請願書〜松田マヨネー ズはマヨネーズだ!」運動事務局(仮称)というようなものを立ち上げて、色々 な方面に賛同、署名を募っていく、というものです。


 食品の不当表示問題で、散々世の批判を受けた農水省が、重箱の隅を突付いて 弱いものいじめをしているようにも見えます。無登録農薬問題のツケが、「特定 農薬」の制度化へとねじまげられたこととも、あい通じるものがあると思います。 「消費者の要求」にうろたえ、小手先の方策をとる農水省(の錯乱か?)のため に、結局末端の弱小生産者の負担が重くなっていく。JAS有機も同様でした。
 言葉を管理することで、消費者を保護しようとする国家が、あたかも、言葉の 森に迷い込んでしまったかのようでもあります(合い鴨も、人間も、農薬か?)。 そして、私たちの言葉、つまり、マヨネーズとか、有機、とか、が、奪われてい くのです。


 小さくても有効な「NO!」の声を上げなくては、と思っています。
 この、『松田マヨネーズ』問題に関する協力者、声明或いは請願書の呼びかけ 人を求めます。当面のあて先は、下記まで。正式に文書がまとまったら、またご 連絡いたします。よろしくお願いいたします。(2003/1/11)


〜〜〜〜以上です。お読みいただいてありがとうございました。


 先ほど、「松田マヨネーズの受難」について投稿した、埼玉の伊藤です。


 何で、うちが呼びかけているのか、他の人にはわかりづらいのでは、という友 人の忠告で、蛇足ながらちょっと書きます。


 私たちは、15年位前に、松田マヨネーズの存在を知り、愛用していました。そ の後寄居町に移住して、農業の研修をしたところの余剰卵を松田さんのところで 使ってもらえるようになり、児玉郡神泉村に松田さんが移ってからは、工場に卵 を運んだりしました。
 車で40分ほどの近隣(かな)なので、近しい友人たちも、松田さんの「ななく さの庭」の蔵作りに参加していたし、何度かお会いしていました。

 昨秋、うちの畑を訪ねてくれた松田さんは、おんなじようなことしているねえ、 と言ってくれましたが、どぶろくを造ったり、味噌やうどん、つけもの、パンや豆 腐と、「自給」を楽しむ技と術は、格段上です。

 暮れに「ななくさの庭」にお邪魔した私たちは、おいしい料理とお酒をいただ いたのに、松田さんは「5年ぐらい臭い飯を食う覚悟はできています(笑)」 とのこと。そんなことにならないよう、みなさまのお力をお貸しください。


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