無農薬有機野菜と平飼い有精卵*直販の菜園「野の扉」


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たよりの箱(4)〜2002年11月から12月の「菜園たより」です



2002年12月第3週便

お日さまが弱い

  12月としては異例の大雪の後、がんがん冷え込んで、1週間前の雪が、まだ残っています。2月3月の 雪なら、すぐに融けるのに、一番太陽が低いこの時期は、驚くほど融けにくい。畑の野菜たちはずい分衰えました。折れたり霜げたりした菜っ葉や、凍ったまま戻らない大根やキャベツ類を見て、ため息、、、
その上、やっと融けた雪の水気で、今度は霜柱がすごい。11月に定植した玉ねぎの苗が、引っこ抜かれたように、根っこを見せているのには、驚きました。「霜の力」で、浮き上がってしまった苗を、一つ一つ押し込みました。
秋からの天候不順で、生育のかんばしくなかった白菜や大根は、これからの肥大が望めないようで、今後のセット作りを考えると、、、

とはいっても、年の暮れ

右の絵は、豆の脱穀機です。 左の方から乾燥させた大豆を枝ごと入れると、回転するドラムに叩かれて、右からガラが飛ばされて出て来て、手前から豆が転がってくる、という仕組みです。エンジン付きとはいえ、とても原始的なもので、ゴミだらけになりながら、何とか脱穀は終わりました。
現在、出荷を手伝ってもらっている里代さんにも、朝の寒い時間に選別作業に加わってもらって、今年は早めに選別が終えられそうです。味噌の分を確保した後、余裕がありましたら、ご希望の方にご紹介したいと思います。

一年を振り返ると

今年も、毎年のことながら、予想外の天候が繰り広げられました。早めの台風とか、過酷な夏から秋を素通りしての冬本番とか。
あと、予想もしなかった展開としては、東京の自然食品店の輪屋さんに、近くの仲間たちと共同出荷を始めたことが、一番の出来事でした。(2002年6月1週号へ)
それに付随する形で、JAS有機農産物認証の申請を中断したことも、重大事件。(2002年11月4週号へ)
楽しい出来事としては、鶏小屋のある里山(「たかのす・くぬぎのもりひろば」)で、映画会とツル編みのイベントをやったこと。
ちょっとしたところでは、クッキングトマトが豊作で、トマトソースのビン詰にトライしたこと(これは写真付きでHPに出したのでよろしければご覧ください。(図説・トマトソースの作り方へ)ツル編みのイベントの写真もあり。)
私=泰子=的には、ホームページをつくったことが重大事でした)。などなど。
来年もよろしくお付き合いください。(12・16)

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2002年12月第2週便

年末年始のお知らせ 

12月27日(金)までは通常どおりです。(宅急便の方は28日到着)
月曜配達の方 12月30日(月)の配達は、29日(日)へ変更
水曜配達、発送の方 1月 1日(水)は、お休みします。 毎週の方は8日より始まります。(宅急便の方は9日到着) 隔週の方は2週、間があくことになります。
金曜配達、発送の方 1月 3日(金)の分は、4日(土)へ変更 (宅急便の方は5日到着)
1月 6日(月)より通常に戻ります。

 年末最終便の1回前のセットに、それぞれの方の、配達予定日及びセット内容予定品目を書いたチラシを入れます。配達日の変更、お休み、などについてのご連絡はお早めにお願いします。  

年末特別注文うけたまわります

  12月29日(日)30日(月)、通常セット以外に、下記の品目(予定)を、ご希望の方に、配達いたします。 ・葉物(小松菜、ホウレンソウ) ・根菜(大根、人参、カブ) ・ネギ ・イモ類(里芋、サツマ芋、じゃが芋、山 芋) ・白菜 ・赤カブ漬けなど。 配達時に口頭で、または電話、ファックス、メールで、ご注文ください。  

山の遊び〜ツルを編む〜終わりました

ツル編みが初めての方ばかりでしたが、やぶの中でツルを集めるところから始めて、吉田さん(最後の写真の左から2人目)の急所を押さえた指導のおかげで、皆さんカゴを編み上げることができました。最年少のまいこちゃんも、小さなカゴとリースを作って大健闘。ポイントは、よいツルをたくさん集めることと、最初の部分をきっちり決めること。「くぬぎのもりひろば」を主宰する吉田さん(同左端)の、山を整備する苦労話などもうかがって、よいひと時がすごせました。ありがとうございました。

山小屋
11月30日に会場となった「たかのす・くぬぎのもりひろば」の山小屋。山の持ち主の吉田さんが、自力で建てました。中には、古い農具などが展示され、薪ストーブがある。シイタケ栽培をやめたあと、荒れていた山を、吉田さんが何年もかけてきれいして、素敵な広場と散歩道ができました。
この里山の一部にうちの鶏小屋があります。
夏には、地域の子供たちを呼んで、野外の映画会を催しました。
ツル探し
みんなで、篠竹のやぶを漕いで歩いて、ツルを取りました。かご編みに適したツルは、「カズラフジ」というものですが、素人にはなかなかみつけられません。


カゴ編み指導
カゴ編みの基点となる最初の部分は、よいツルで、きっちり決めることが大事です。講師の吉田さんが、用意してくれていた「カズラフジ」のツルを使って、教えているところ。
最年少の参加者
小さなきれいなカゴが出来て、うれしそうな、小学2年生のまいこちゃんです。


「くぬぎのもりひろば」の看板の前で
4年生のはなちゃん、堂々としたリースが出来ました。
変なオブジェ
夫が、木の枝にツルを巻きつけた、変則編みで、作りました。


日暮れ前の記念写真
皆さん、集中して制作に没頭、山の日暮れは早い。


〜〜半切り大根について。今年久しぶりに作った「打木源助」(固定種=自家採種可能)という品種の大根だけに、尻尾の方に空洞ができる現象が。切って確認して出荷しています。ご了承ください。〜〜 (12/8記) (今日9日は、未明から降り積もった雪〜12月としては記録的〜の中から、収穫しました)
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2002年11月第4週便

ウサギ追いし、、

3週間ぶりの雨に、あわてて、貯蔵の完了した里芋穴にシートを かぶせました。これで、定植し終わった玉ねぎたち(6000本ほど)もほっとしたでしょうし、 蒔いたばかりの小麦もよろこんでいるはず。でも、小麦が芽を出す前に、ひと仕事。
実は、畑に隣接した雑木林から、ウサギが出没しています。今年は、これまでになく数 も多くて活動的みたいです。まず、1ヶ月ほど前に、漬物用の大根の葉っぱがかじられて いるのに気がついたのですが、ネキリムシかなあ、くらいに思っていました。しばらくする と、ぼりぼりむしゃむしゃ食べられていて、よく見ると、足跡が。トラクターをかけたばかり の場所には、宴会でもしたように一面に小さな足跡が残っていますし、大根を食べ飽きた のか、今度は人参の葉っぱの方に食指を伸ばしてきました。近くの畑を借りて始めた友 人(源さん)も、人参をずい分やられています。
この畑の大根や人参はもう収穫が終わりますが、出たばかりの小麦の芽を食われては、 大変と、林との境に棒を立てて使い古しのネットを回しています。これで、ちょっと遠慮し てくれるといいのですが。不景気でこの辺までやってくるハンターが少なくなったのが、 ウサギの増加の原因でしょうか。サルやイノシシじゃなくてよかった、、、

有機認証 中断しました

  おととしの12月から、2年間認定を受けていた、JAS有 機農産物認証を、来年度分は申請しないことにしました。
もともと、売り先を新規に開拓する若い仲間たちと共同でスーパー出荷をするために、 「JAS有機」表示が必要になって、うちが先陣を切って取り組んだわけです。しかし、予想 していたとはいえ、毎日詳細な記録をつけて、毎年何十枚もの申請書を書く作業は実に 大変です。認定機関がNPO(非営利団体)なので、比較的申請料は安いけれど、財政的 にも、今の作り方売り方(少量多品目生産、セット販売が主体の零細経営)では、他の人 に積極的には薦められない、ということがわかりました。
そんな時、東京の自然食品店の「輪屋」さんとの出会いがありました。畑をしばしば訪れ て野菜を運んで行ってくれるし、「無農薬野菜」としての販売にも、認証は必要ないとのこ と。4月から共同出荷に取り組み、今は5軒の仲間でやっています。うちも、近場の仲間も、 とりあえず販路の確保のために、有機認証を取る必要がなくなったので、来年度は申請 を見合わせることとなったのです。

有機農業推進協会のこと

  私たちが認証を受けた機関は、NPO法人 有機農業推 進協会 といいます。
有機認証制度は、専門的な知識を持った第三者機関が、畑を検査して栽培方法などを 確認し、書類を詳細に点検するところに意義があります。合格したという「しるし=有機シ ール」を消費者が選択の基準とするわけです。問題は、多くの経済的作業的な負担を、生 産者の農家が負わなければならないところにあると思います。ある程度作物の種類をし ぼり大規模に作付けるような農家や大きな組織に属する農家でなければ、この負担に耐 えられないでしょう。
有機農業推進協会は、私たちのような零細な組織もない有機農家が、認証取得しやす いように、頑張っています。その経済状況は、農家同様、厳しいものです。皆さんに呼び かけて、この協会の消費者団体会員となっていただいたのも、有機農業を志す若い人の ために、協会がその使命を果たすための一助となれば、と思ったからです。賛同してい ただいた方には、深く感謝しています。うちは、これからも、協会の会員として協力してい きたいと思っています。
協会は、消費者会員も募集しています。年会費3000円です。賛同される方は、「野の 扉」までご連絡ください。団体会員(=会費一口500円)に関しては今年限りとします。

当然のことながら、私たちは、今まで通り、「無農薬無化学肥料」で有機農業を営んでい きます。作付けの内容や資材のことなどは、ホームページでの公開を続けていきますし、 お知りになりたい方には資料としてご覧いただけるようにするつもりです。実際の畑の見 学なども歓迎します。今後とも、「野の扉」の野菜と、変わりなくよろしくお付き合いください。 (11月25日記)

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2002年11月第2週便

秋がなかった…

先週は寒かったですね。11月3日の初霜のあと、翌朝には薄氷が張りました。うちでは、一番寒い畑でしたが。熊谷ではその3日あとに初氷、みぞれまで降って、百年ぶりの早い初雪だったとか。 11月初めなのに、一月並みの寒さでした。野菜たちもびっくりしたことでしょう。
寒い畑の地主さんいわく、「夏の次に冬が来た、今年は秋がなかったんだよ」
菜っ葉や大根、白菜などが、パタッと生育を止めてしまったようです。虫除けの被覆資材をとって、せいせいときれいだった畑の緑が、今度は防寒のための資材で覆われていきます。この寒さが、野菜たちをおいしくしてくれるとはいえ、北風が身にしみます。
今週は、タマネギの定植と、里芋の貯蔵に精を出します。  (11月11日記)
―今回のさし絵には夫がちょっぴり手を入れました―

山の遊び〜ツルを編んでみませんか

(「野の扉」のお客様に限らせていただきます)

日時  11月30日(土)  午後1時半〜4時くらい
   場所  たかのす くぬぎの森広場(寄居町鷹巣)
内容  (1)ツルの採取―里山を歩いて
       (2)編んでみよう―山小屋にて
指導    吉田さん

〜〜吉田さん所有の里山(うちの鶏小屋もあります)の中を
歩いて、材料のツル(フジやア ケビ、クズ)を採り、簡単なカゴやリースを作ってみます〜〜
定員   10名くらい (参加希望の方には、後日、詳細をご連絡します)
参加費   一人300円 
連絡先   tel/fax 048−582−3645 伊藤  (左が吉田さんの作品 初心者には右のがよいかも)

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2002年11月第1週便

冬支度

日曜日の朝、初霜でした。日暮れが早くなり、寒さも本格的になってきます。
あったかい服が欲しくなって、この3連休は、家族みんなで衣替えをしました。畑のほうも冬支度です。霜の降りる直前に、サツマ芋は掘り上げることができました。日曜日から、息子が掘ってくれた、深さ80センチ、長さが15メートルくらいの穴に、掘り上げた里芋の株を詰め始めました。サツマ芋はあんまり豊作ではなかったのですが、里芋はたくさんあります。  

里芋を、セットの他にご入用の方へ 1キロ250円で、お分けしたいと思います。お声をお掛けください。

この秋は、品薄、小玉、高値傾向

とは、うちが購入している生協の先週のチラシの言葉です。夏の高温,かんばつによる生育不良と、「食の安全」を求めて生協での購入が増加したため、とのことでした。
前回の「たより」では、「無農薬でもここまでできる、ということを、「できない、できない」という普通の農家の方に知ってもらいたい」と書きましたが、秋野菜、特に「玉モノ=キャベツ、白菜、レタスなど」は生育に時間がかかり、栽培が難しいのです。なんといっても、春に比べて、虫が多い、それも土の中から発生するものが多いので、被覆資材では防ぎきれません。そして、育苗期が、夏の高温の季節なのでこれまた難しい、、、 出荷に至ることの出来る「打率」は、春の3分の2くらいでしょうか。
うちの、ブロッコリーやカリフラワー、レタス類も、小さくて2ケで1個分として出荷したりしています。キャベツは、中生(なかて)のものになってきて、だいぶ大きくなってきましたが。ちょっとした、気温や水分の関係で、葉物なども生育にムラが出てしまうのも、秋の特徴です。

卵が足りない

さて、秋が深まってきて、困ったことがもう一つ。日が短くなって、徐々に鶏の産卵が減少していたのですが、いよいよ、予約のお客様の分にも足りなくなってきました。もともと、秋には羽が抜けて産卵が低下し、春に再び産みだすのが、鶏の「自然」なのです。そんな「自然」を、うちでは、ヒナの導入時期や断食(強制的に換羽させる)などでコントロールして、年間通じてある一定の産卵数を保つように、努力してきました。100羽ほどの超零細な養鶏家ですので、細心の注意で、ローテーションを組んできたのです。
ところが、昨年の6月に鶏小屋を野犬に襲われ、やむなく2群れのヒナをほぼ同時に入れたために、この秋、同時に衰えてきてしまったのです。今月入れる、新しいヒナが産みだす春まで、この不足状態は続くと思われます。卵のお客様には、大変ご迷惑をお掛けします。個数を減らしたり、お休みをいただくことがありますが、よろしくお願いいたします。 
           

一口料理メモ 「里芋と菜っ葉のゴマ和え」

生協のカタログに出ていました。里芋というと、煮物、となりがちですが、さっと出来て、さっぱりしたオカズになります。
@里芋は、皮付きのまま、柔らかくなるまで蒸す。A菜っ葉は、ゆでておく。B皮を脱がせて、薄切りした里芋と、ざく切りした菜っ葉を、ゴマ+砂糖+しょう油のたれで和える。
さし絵は、先週描いたものです。サツマ芋みたいな球根で、何年もほおりっぱなしなのに、年に2,3回、畑の片隅で咲き続けています。(11月4日記)

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