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2003年12月4週便 2003年も、あとわずかです。 今年は大変お世話になりました。 来年も、菜園「野の扉」の野菜と、お付き合いください。 よろしくお願いいたします。 皆さまのもとへ、よきことが、訪れますように。 2003年の「野の扉」のトピックスは、「松田のマヨネーズ」問題と「よりい輪組」での共同出荷、でしょうか。 ←この、「ゴマ」と「シロ」の2匹のネコも、今年から居候してます。 「福」を招いてくれますか、、、 菜園「野の扉」 伊藤 晃・泰子
2003年12月3週便■狂い咲き? の冬11月末から、紅梅がほころび始めました。例年だと、1月末だったような。桑の木には、まだ葉っぱがついているし(普通は、強い霜に当たって、11月半ばには枯れ落ちているはず)。そして、とうとう、大根の一部で「トウ立ち」が見つかりました。 三浦系の大根で、ここ7,8年作り続けている品種です。寒さに強いので、越年させて2月から3月まで収穫する予定のもの。「トウ立ち」は、2月に入ってからぼちぼち出てくるのが普通なのに。しばらく寒くて、そのあと暖かい日が続くと、「春」だと勘違いして、花芽を作ってしまうようです。 野菜や草木の生理が狂ってしまうような、変な冬になっているみたいです。 ■それでも、漬け物 あんまり暖かいと、漬け物を漬ける気も起きない、とはいえ、年末セット恒例の「赤カブ漬け」は2回、大根干しに苦労したタクアンは3回、漬けました。生育が早くて、収穫が追いつかず、畑に多く残っている白菜も、まずは試しに漬けてみました。今後は切らさないように漬けていくつもりです。今年は、久々に野沢菜も作ったので、漬けてみました。青菜の漬け物は、苦手なんですが。 例年だと、寒くてけっこう厳しい漬け物支度が、今年はあんまり苦になりません。こればかりは、暖かくてありがたい。 冬野菜が、前倒しで早々に収穫期を迎えてしまったので、年明けから野菜不足が心配です。漬け物たちの頑張りに期待しているのですが。色々うまく漬け上がるでしょうか。 ■ヒナ鶏の災難 11月の半ばにやってきた、40羽のヒナ鶏。いつものように、一週間かけて、毎夕方小屋に行っては、止まり木の上で眠るように、「しつけ」をしました。遅れてきたオンドリのヒナ2羽も、やっと慣れた今月初め、不幸にも、メンドリのヒナが2羽、死んでしまいました。 午後のエサやりに行くと、小屋の片スミにみんなが固まっていて、一番下にいた2羽が、圧死。その日は、この冬初めての強い木枯らしが吹いていたので、風や木々のこすれる音に怯えたのかなあ、とも思ったのですが、どうも「犬」がきていたようです。大人の鶏でも、パニックになって不思議ではありません。初めて出会う恐ろしい敵に、我先にスミに逃げ込んだのでしょう。かわいそうなことをしました。 里山の気持ちのよい環境の中で暮らすことは、外敵の襲来の危険性と、となり合わせです。何とか、守ってやりたいです。(12・15記)
2003年12月1週便■年末年始のお知らせ 11月はあっという間に過ぎて、せわしない師走となりました。 ◎12月26日(金)までは通常どおりです。(宅急便の方は27日到着)
年末最終便の1回前のセットに、それぞれの方の、「年末年始の配達予定日及び最終セット内容予定品目を書いたチラシ」を入れます。ご覧いただいた上で、配達日の変更、注文、お休みなどについてのご連絡をお願いします。 左の絵は、先週の日曜日(23日)に娘が描きました。そして、このサニーレタスの花は、今も健在です。 例年ですと、11月に入ると露地(外の畑)のレタスは、霜で死んでしまうのですが。秋のレタスで花まで咲いたのは初めてです。(11・30記)
2003年11月4週便■蝶の舞う、晩秋 先々週に遅まきながらの軽い初霜があって、先週は、初氷を観測。畑に置いた、一輪車にたまった水が凍ってました。その日の寄居町の観測所の最低気温は、2度くらいでしたが、うちの畑は寒いんです。ところが、2,3日後には、25度近くまで気温が上昇。黄色い蝶々が、ひらひらしてました。 この秋冬は、気温は高め、そして、雨が多くて、風が吹かないですね。干し柿農家が、木枯らしが欲しい、といっていましたが、うちも、同じ。この間、干した芋がらは、カビてしまいましたし(トホホ・・・)、 太りすぎるのはよくないからと、干し始めた第一弾の大根は、雨をよけてハウスに干したり、冷え込む日は小屋の中に取り込んだり、と手間がかかりました。今週も雨曇りがベースのようで、今年はうまいタクアンになるかどうか、心配です。 ■ネギ、不調 今出荷している長ネギは、2月に種まき、6月定植(畑に植える)のもので、いわゆる「冬ネギ」です。9月10月に出荷している「夏ネギ」は、梅雨や夏の暑さで、「溶けて」しまったり、赤さびという病気になったり、アブラムシがついたりしますが、冬ネギは安定して収穫できるはずなのです。ところが、今年は、9月が暑くて、10月11月に雨が多いことで、冬ネギに、夏ネギのような病気や虫が出ています。また、根っこも、窒息したようになって、生育もよくありません。こんなことは初めてです。 おたくのは、青いところも、安心して食べられるから、と、葉っぱの方まで使ってくださる方が多いのに、落として出荷することが多くなってきました。ネギの畑に行くと、がっかりします。 ■その他、ちょっと不安 大根や白菜は、生育が早く、収穫が追いつかない感じでした。過熟になった白菜に、外葉はきれいでも、中が変色しているものがあったようです。大根は、尻尾を落として確認してはいますが、「ス」がはいりやすくなります。切ってみて、おかしなものがあったら、ご面倒でも、お知らせください。代品をお持ちします。 キャベツも、大きくなりすぎて(最高記録は、一つで4キロ以上!)、半分に切って出荷することもあります。保存が利かなくなって申し訳ありませんが、ご容赦ください。 ■野菜の一言、ベビーリーフ 小さな葉っぱをそのままサラダで食べる「ベビーリーフ」。近くの若い仲間が作っているのを見て、去年から始めました。アブラナ科(小松菜や京菜、からし菜など)系統と、キク科(レタス類)系統の、2種類(それぞれ5,6種混ざっている)の種を蒔いていくので、うまくいくと10種類くらいの葉っぱが入ります。 一枚一枚ちぎって集めていると、楽しくもあり、腰が痛くもあり、というところです。さっぱりしたドレッシングが合います。(11・24記)
2003年11月2週便■育ちすぎる野菜 先週は暖かかったですね。おおよそ1ヵ月前の感じです。まだ霜も降りません。 去年のたよりを見ると、この時期に初氷、初雪(みぞれ)なんです。そして、12月に入ると大雪でした。 この暖かさで、葉物をはじめ、キャベツや大根が、どんどん育って、12月収穫予定のものが「出来上がって」きています。総量は同じなので、早くに使うとあとあと足りなくなるし、だからといって無駄にはしたくないし。悩むところです。「ナベ」用の需要もまだでしょうから、一般市場でも、値崩れしてくることでしょう。 たくあん用の大根もいい具合に太ってきたけれど、この暖かさで、北風も吹かないのでは、干しだせません。白菜などは、大きくなって虫除け資材をはがしたあとで、暖かさに復活(?)した「ヨトウ蛾」に卵を産み付けられているようです。その上水気が多いので、ナメクジが大発生。再びの虫見が必要でしょうか。 ■田んぼのおすそ分け その2 モミガラ、稲わらに続いて、ご近所の数軒から「小米(こごめ)」をいただきました。不作の影響で、基準の大きさに満たない小米が、今年は多く出たようです。 クズ麦、小米、と、昔なら人間の口も養ってくれていたものが、今は流通ではじかれてしまいます。うちとしては、国産の飼料が主体の養鶏ができてうれしいし、せめて鶏たちに喜んでもらえれば、田畑の神様も怒らないかなあ、と思ってます。特に冬場は、カロリーが高い米が、体を温めてくれるとか、鶏たちも元気に過ごせるでしょう。 ■車とトラクター、土俵際での踏ん張り このところ、故障が続きました。もともと中古の年代物の軽トラックとトラクター、そしてまだ2年しか乗っていない新古車の軽バンと。夏のあいだ、忙しくて面倒を見てやれなかったこともあり、「もしや買い替えか」と青くなりましたが、これもご近所の、自動車整備工場の方にお願いして何とか復活。 工場の向かいに畑を借りて、野菜を育てている方なので、お礼に、防寒に使うワラも差し上げました。ご近所の「輪」に助けられていることを、実感します。 ■10周年記念、カレンダーはいかがですか? 一カ月ぶりに、娘のさし絵が入りました。お褒めいただくこともあり、今後もせっせと書いてもらおうと思っています。 今までのさし絵を使って、カレンダーを作ります。ご希望の方には、「野の扉」開園10周年記念(おおげさですね)として、差し上げたいと思います。家内工業で仕上げますので、時間はかかりますが、年末までにはお渡しします。A4版12枚つづりです。お声をお掛けください。(11・10記)
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