◆たよりの箱(22)◆

2007年5月から8月の「菜園たより」です

無農薬有機野菜と平飼い有精卵の
菜園「野の扉」

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2007年8月4週号


■ 40度の世界  

 私たちの住む地域は、先週15日に39.5度を観測した寄居町中心部と、16日に40.9度の観測史上最高の気温を観測した熊谷の中間くらいに位置しています。毎年暑いので、35度以上の猛暑日にも驚きませんが、この2日間の暑さは、異常でした。また、遅くなった梅雨明けのあと、一休みもせずに36度前後の体温くらいの日々が続いた、というのも滅多にないことでした。

 収穫した野菜や卵は、作業場のクーラー室に入りますが、クーラーのない住居の方は、よしずやすだれを掛けまくって「遮光」して、生存空間を確保しています。炎天下の乾いた畑でほこりをまきあげてトラクターを運転し、お昼過ぎ帰って部屋に入った夫は、「なんて涼しいんだ」と感激。温度計は34度を指していましたが。

(15日から17日の3日間の、熊谷と寄居の最高気温を足して6で割ると、38.88度。平均気温を同様にすると、31.7度、こんな記録ないと思う。こんなこと計算する人もほかにはいないと思うが。岐阜の多治見市が、結構頑張っている!が、あれは、温度計を置いているところが普通のところよりずっと暑いからだ、という説がある〜この部分WEB版のみ記述)

 7月末から8月は、来春3月までのキャベツ類の育苗や定植のピークですし、やはり来春までの人参の大切な種まきの時期なのです。毎日40度を越えているだろう畑で、何とか生き延びてもらおうと、黒い遮光ネットをあちこちかけてこの熱波が去るのを待っています。ひどいことに、この一番暑かった日に、人参のウネがめちゃくちゃに荒らされてしまいました。遮光ネットの中に「避暑」にきた複数の猫のせいだと思われます。梅雨明け前後の豪雨で叩かれて、何本かダメになったので、虎の子の人参だったのに・・・ すぐ蒔きなおしましたが、今度はまた雷雨が心配です。

 また、例年ですと、8月末に最初の小松菜が取れだすのですが、今年はずうっと蒔く気がしなくて、土曜日の久々の低温と雨に期待して、最初の種を落としました。この先の作付け、セット作りはどうなりますか。お天道さんのご機嫌を伺いながら、ぼちぼち進めていきます。

■ 頑張るトマト 

 ハウスの大玉トマトに替わって、今がピークの丸い「サンティオ・トマト」と楕円形の「クッキングトマト」。サンティオは生食調理兼用種となっていますが、ぜひ、サラダなどで生で食べてください。露地でたくましく育ったかわいいトマトです。クッキングトマトも、これからだんだん味が乗ってきますので、真っ赤になったのを皮をむいて生でもどうぞ。そのままザク切りして炒め物に加えると、天然アミノ酸たっぷりのおいしさとなります。

 クッキングトマトで、ソースやピューレを作る方がいらっしゃったら、1キロ300円で、セットとは別にご注文にお応えできると思います。お声を掛けてください。

 楕円形のミニトマト、去年は早々に病気で終わってしまいましたが、今年はながーく茎を伸ばしてまだ元気です。一方、ハウスの大玉トマトは、暑さで病気が広がり、せっかく上のほうまで実をつけたのに、次々に枯れてしまって、ほとんど取れなくなりました。むずかしいです。

■ ブルーベリー畑 もうすぐ閉園

 たくさんのお客様に来ていただけた「たかのす・くぬぎの森広場」のブルーベリー畑ですが、収穫のピークがこの酷暑と重なってしまい、渇きのために実がしぼんでしまう木が多くなってきたそうです。8月いっぱいで閉園します。3回も来てくださったSさんは、いろんな種類があるから楽しい。涼しい広場のベンチで休んでは長く摘み取りができるところがいい。うちの卵の鶏のいる小屋が見れてうれしい。と言ってくださってました。ぜひ、来年も楽しみにしてくださいね。(8月20日記)
〜さし絵のサルスベリは、くぬぎの森広場の吉田さんから、うちの旧宅の隣にあるお墓に生えているのを一枝もらったものです。スキャナに入らなくて、左側が欠けてしまいました。

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2007年8月1週号


■ 鶏も引越し 

 7月上旬・中旬の日照時間は、平年の3分の1くらいだったそうです。ここに至って、気象庁が「猛暑予想」をひっくり返しましたが、それを聞いて、夫は「かえって猛暑になるかな」と言っています。

 先週の久々の暑さが身にこたえたのは、人間だけではないでしょう。本格的に暑くなる前に、やっと、5月に入れた雛鶏を、涼しい山の鶏舎に移動することができました。私たちの方の引越しで忙しく、とりあえず入れた、新居の一角の小屋で飼い続けていたのです。モミガラを足してふかふかになった土間、きれいにほこりを払った網の、「新居」を鶏たちも気に入ってくれるでしょうか。
 少し羽数を多めに入れた、この鶏たちが夏の終わりから産み出してくれれば、例年の暮れの卵不足が少しは緩和されると思っています。

 今は、この日照不足のせいで、産卵が落ち、卵が不足しがちで、お客様にご迷惑をおかけしています。また、小松菜類が終わって、夏の葉物の生育が収穫に追いつかない状態で、鶏たちにまわす余裕がなく、カボチャやトマト類は逆に出来がよくてはね出しがないし、で、キュウリばかり食べているからか、卵の黄身の色が薄めになっているようです。それも自然の色と、ご了解いただけるとうれしいです。

■ 野菜の包装について〜その3 

 その後も、何人かの方に、ご意見をいただくことができました。なかには、「伊藤さんが一番いいようにやって」と言ってくださる方も。直接配達の方では、すぐに中身を確認して、仕分けるから、防曇袋でなくてもいい、という方が何人かいらっしゃいました。宅配便利用の方でも、新聞の方が、呼吸しているようでいい、という方も。
 とりあえず、直接配達については、葉物も新聞包みに戻そうと思います。私たちのところでは、配達直前まで、クーラー室に大袋をかけてしまっておきます。皆様も、暑い日などは着きましたら、なるべく早く冷蔵庫に入れるか下処理することをお願いします。果菜類は、例外もありますが、宅配便の方のものも含めて、新聞に包むようにしたいです。 今後も、ご意見ご要望ありましたら、遠慮なくお聞かせください。

■ ブルーベリー注文承ります 

 前号で、ご紹介した、「たかのす・くぬぎの森ひろば」のブルーベリーを、野菜セットと一緒にお届けすることができるようになりました。
 無農薬の完熟ブルーベリーが、1キロ2500円です。食べごろのいろいろな種類のブルーベリーを吉田さんご夫婦が摘み取ってパックしてくれます。8月中旬くらいまで出荷できると思います。ご希望の方、お早めにお問い合わせください。この夏も、何人かのお客様が摘み取りに来てくださっていますが、炎天下、1キロのブルーベリーを摘み取るのは大変なことです。また、遠方でこられない方など、ご利用ください。(7月30日記)

<料理メモ> ツルムラサキのパスタ 
〜 小川町のAさんが、それまで食べてくれなかったお子さんに、オリーブオイルで炒めたツルムラサキで、「ペペロンチーノ」を作ったら、大好評だったと教えてくださいました。お好みで、ニンニク・トウガラシを利かせたり、ベーコンを加えたりしてみてください。

(写真は、低温か日照不足で、7月の最初に花が咲いてしまった(普通は秋の終わりに咲く)、「エンサイ」(ヒルガオ科)です。)

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2007年7月3週号

■ 台風一過  

 梅雨とはいえ、7月に入ってからはずうっと曇り基調で、とても日照時間が少なく、それでいて乾いている感じでした。そこに、この台風4号です。直撃は免れましたが、畑は抱えきれないほど水をもらってあちこち川ができ、いろいろ被害もありました。
 でも、夫(狼おじさん)が、その発生を10日も前(台風以前?)に遠く南海上に発見して、畑で少しずつ対策を進めてきましたので、風の被害は最小限に食い止められました。「なりもの」は多少こすれ傷が付いたものも入ると思いますが、よろしくお願いいたします。

■ 泥棒カラス 

 台風対策は、いずれはやらなくてはならない、トマトやナスやピーマンの仕立て(棒やネットに縛りつけたり、枝を整理すること)が主なので、仕事が進んだと思えばいいのですが・・・
 この台風でずい分倒れてしまったトウモロコシ、これがカラスの大好物。何重にも覆った皮の上からガツガツ食い荒らします。赤いトマトも大好き。まだできていないけど、スイカやウリも、葉っぱのかげにあると思うのに見つけてしまいます。時には、ナスまでつつき回す始末。 遠くから奴らの気配を察して、曲がりくねった小径を車で急いでかけつけると、カラスは一直線に次の獲物に飛び立っていきます。しかたなく、いろいろな野菜をヒモやネットで守ることになります。カラスはこうして、何より私たちの時間を盗みます。
 「鷹巣・くぬぎの森広場 ブルーベリー畑」の吉田さんは、実りの時期になると、空砲を鳴らす装置を設置して、カラスやほかの鳥たちから広いブルーベリー畑を守っています。

■ トウモロコシ  

 トウモロコシは、カラスだけではなく、虫にも大変好かれています。なぜ、うちのトウモロコシは、先端を落としているのかというと、「アワノメイガ」という蛾の幼虫が食害していることが多いからです。暑くなってくるほど、活発になる虫は、先端だけでなく、茎の下の方や実の側面からも侵入します。また、カメムシも大変好む(ストローのような口でチユーチユーするので実の粒が変形する)ので、梅雨明け後は、ほとんど出荷できなくなります。
 これらは、カラスと違って防ぎようがなく、虫食い跡で寸断されたトウモロコシは、最後は主食のように自分たちの食卓にあふれ、また、鶏たちのおやつとなって、姿を消すのです。(7月16日記)

ブルーベリー摘みはいかがですか。

「鷹巣・くぬぎの森広場 ブルーベリー畑」が、7月21日(土)より開園します。うちの鶏小屋のある里山の地主さんが、無農薬で丹精込めて育てているブルーベリーです。例年ですと、8月下旬まで、いろいろな種類のブルーベリーが楽しめます。ぜひ、お越しください。
入場料300円、食べ放題。持ち帰りはキロ1000円。時間制限なし。詳しくは、うち(手渡しできる方には、詳細や地図などが載ったチラシをお持ちします)か、吉田さん(048−582     )まで。
☆お客さまに配布する紙の「たより」には、グリーンさんの電話番号を載せましたが、ネット上では伏せさせていただきます。お問い合わせは、うちのこのサイトのメールフォームからお願いします。

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2007年7月1週号

■ 2007年折り返し 

 頭がぼっーとしたまま、気がついたら、もう6月が終わっていました。朝早くから、収穫に追われる毎日です。でも、ヒバリやウグイス、ホトトギス、そして素晴らしい歌い手の「アカハラ」たちの声を聞きながら、朝の空気を吸い、健やかに育ってくれている野菜たちを見るのは、とても楽しいものです。
 畑を見回しても、周囲や道ぎわに草ぼうぼうのところはあるものの、今年も目いっぱい集めた麦ワラを要所要所に敷き詰めてありますので、草との攻防は、今のところけっこういい勝負をしているようです。

 さて野菜たちの方は、とにかく収穫調整に手間がかかるけれど、この時期だけのトウモロコシ、枝豆は、お客様にも好評です。去年の「たより」では何度も嘆いた「カメムシ」の被害が今年はまだ少ないようですので、最後のものまで取り上げられるでしょうか。
 小松菜類が終わって、夏の葉物が出揃いました。
 人参・大根はまだ、しばらくあります。
 キュウリは、大風さえなければ、豊富に続くでしょう。
 ズッキーニはぼちぼち終わり。
 キャベツは、うまくいけば7月いっぱいあるはずです。

 やはり人気のある大玉トマト、今年は、「モモタロウ」からやや酸味の強い品種に替えました。たくさんとれるとうれしいのですが、すでに暑さに負ける木が出ていますし、蛾の幼虫が発生していますので、先々はどうなるかわかりません。
 アブラムシに苦しめられたナスには、雨をもらって元気を出してもらいたいです。

■ 包装袋の話・その2 

 前号の野菜の包装について、いくつかご意見をいただきました。

 ●宅配便でお送りしているTさんは、「(ゴミの問題はあるけれど)新聞紙だと水分を取られているせいか、少ししおれているように思われます。防曇袋に入れて頂いてからは、野菜も元気があり、鮮度もよいように思われます」とメールをくださいました。
 ●配達のSさんは、新聞包みのまま、野菜の保存袋に入れて冷蔵庫に入れるようにしていたので、前のままでよかったとのお話。
 ●同じく配達のTさんは、葉物は、根元を少し切り落として水につけておけば、少々しおれていても、ぴんぴんになるから、防曇袋は不要ではないかとのことでした。

 そうすると、配達の方の葉物は、新聞包みでいいかしら、と思ったりもします。

 「野の扉の野菜はどれも元気で、なかなか傷まないのでとっても助かります。栄養というより、エネルギーそのものをいただいてる様な気がします。」
と、ブログにコメントをくださったのは、逗子の老舗の自然食品店でナチュラルスイーツの教室「インズヤンズ茶会」を主宰している、元「豆花茶席」の白崎裕子さん。
 前述のTさんも、「鮮度がいいのか、育て方(愛情?)がいいのか、品種のせいなのか良く分かりませんが、野菜に特有の甘みがありますね」と言ってくださっています。

 皆様の食卓まで、野菜たちをよい状態でお届けしたいがゆえの、防曇袋の使用です。うちとしては、防曇袋にしたら包装や集荷作業が楽になるということはほとんどありませんし、コストもかかりますので、お客さん本位で選択したいと思っています。 もう少し、ご意見あればいただきたいです。(7月2日記 写真は、キュウリ用の網棚を登らせた、ミニカボチャです。もうすぐ収穫に)

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2007年6月2週号

■ 麦ワラ集め始まらず 

 うちの畑の麦も、だいぶ色づいて「麦秋」深し、という感じになってきましたが、例年なら6月初めに取りに行っている隣町(現深谷市の川本町)のTさんの麦ワラが入手できなくなりました。
 独立したての頃、田んぼで麦刈りしているTさんに、夫が飛び込みでお願いして以来、10年以上のお付き合い。もう80歳近いと思われるのに、きりっとして最善を尽くして田畑を回している様子に、いつも尊敬の念を抱いてきました。この辺の田んぼでは一番早く麦刈りをするので、とにかく早く、麦ワラを欲しがっている夏野菜たち(というか、除草の手間を減らしてもらえる私たち)には、大変ありがたい存在だったのです。

 Tさんの選択は、戦後最大の農政改革といわれる、農水省の「担い手育成・品目横断的経営安定対策」がもたらしたものです。一定以上の面積(北海道以外では、4ヘクタール以上)を耕作する農家か、合計で20ヘクタール以上にまとめられる集落組織でなければ、これまであったいろいろな品目ごとの補助を受けられなくなる、という施策なのです。皆さんもご存知のように、小麦は政府が販売価格より高く生産者より買い入れて来ました。この政府の補助がなくなると、農家の手取りは、1俵(60キロ)2000円くらいになってしまうとか。
 隣町では、集落組織が一つ成立しましたが、Tさんは、肥料も農薬も農協から購入しなくちゃいけないし、と参加をやめたそうです。自分の経験と知恵で判断する農業ができなくなると思われたのでしょう。それでなくとも、小麦を作っても、決して「儲かって」いたわけではないのですから。田んぼには早々に稲の苗が植わっていました。

 あの、素晴らしいワラをもう二度と見ることができないのは、とてもさびしいです。こんな風に、全国でどれほど多くの気骨ある百姓、地域農業にとっての財産が失われたことでしょう。

■ さよなら、天然保涼室 

 本格的に暑くなる前に、何とか出荷作業の場所を「新居」の方に移すことができました。前住者も出荷場として使っていた物置の一角には、クーラーを設置した小部屋がありますので、包み終わった配達前の野菜や荷造りした宅急便の箱などを入れて活用しています。

 以前は、外で調整作業をして、外気温より5度は低い古民家の「母屋」のタタキに入れる、のがうちなりの“保冷”でした。しかし、盛夏期になると、さすがの「母屋」も30度近くなるので、包装した野菜をP−プラスという鮮度保持の大袋にいったん入れて、配達直前にカゴや箱に配る、ということをしていました。
 また、これまでは、配達時に宅配便の営業所まで持ち込んでいた荷物も、集荷に来てもらえることになったし、うちもずい分「進化」しました。

■ 6月は・・・ 

 6月に入っての、玉ねぎの収穫貯蔵は、好天に恵まれて順調に進みました。大仕事の麦ワラ集め、麦ワラ敷きが終わったら、ジャガイモの掘り上げです。うちの麦も刈らなくちゃ。合い間に、貯蔵場所や物置の整備や、鶏小屋の片付けなども入るし、当然、日々勢いを増す草退治やら、植えた夏野菜の手入れ、もうすぐ秋キャベツの育苗が始まるし、と、目も回るし、体も頭もフル回転(しなくてはいけない)の6月です。(6月10日記)

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2007年5月4週号

■ セミ鳴かず 

 例年ですと、連休中にあわてん坊の初鳴きを聞くのですが、今年はまだ一声も聞いていません。暖冬以降の低温傾向で、地温が低いことの現われなのだと思います。野菜たちの生育も遅れがちで、ブロッコリーの初物がこんなに遅れたこともありません。
 でも、木々の緑がどんどん濃くなるように、季節は確実に進んでいて、夏野菜たちの苗の大部分は畑に出て、おおむね元気に育っています。大きくなって保温資材をはずしたトウモロコシに、ナス、ピーマン、シシトウ、ミニトマト、クッキングトマト、ミニカボチャ・普通のカボチャ・貯蔵用のカボチャ、夏の葉物3種、と。少しずつとれ出したハウスものに続いて露地にもキュウリを植えました。オクラも芽を出したし、枝豆も順々に作付けています。この間の雷雨の後の大風で、つるありインゲンとズッキーニはずい分被害を受けましたが、生き延びたズッキーニは取れだしました。こんな、連休前のような、さわやかな涼しい朝が続くのも、もうしばらく。お日様と競争で、一刻も早く収穫を終えるために、走り回る季節がすぐそこまで来ています。

  

■ 野菜の包み方 

 「最近は、新聞で包まないの」とお客様に聞かれました。直接販売のうちでも、年々、透明なポリ袋(防曇袋とかOPP袋、FG袋と呼ぶ、張りのある野菜用の包装材です)の使用が多くなっています。
 出荷日は、早朝、風が当たらないように大きなポリ袋を仕込んだ、コンテナ(ダンボール箱大)に野菜を収穫します。全部の収穫を終えたら、出荷場にコンテナを取り込んで、一つずつ開封しては、きれいにして小分けして包装していきます。この間も、温度や風を気にしつつ、色々手を尽くして、少しでも早くと、作業を進めます。新聞紙でくるむ方が手早くできるのですが、特に軟弱野菜は、新聞紙より防曇袋を使った方が格段に保存がよいのです。翌日以降も、時間がたつほど、その差は歴然としてきます。
プラスチックゴミを増やし、環境的にはマイナスになることに、忸怩たるものはありますが、なるべく畑にあったままの状態でお客様の手元に届けられるように、仕方ないかな、と思っています。
ご意見ありましたら、お聞かせください。(5月21日記)

<料理メモ> ハーブソルト〜青シソを使って

 配達のお客様からいただく古新聞を、野菜を包みながら斜め読みすることがよくあります。これは、読売新聞の家庭欄で見かけて、やってみました。よくあることですが、その新聞を紛失してしまったので、考案者の方の名前がわかりません。
 青しその葉っぱ(4,5枚で充分)を、その重さの3倍の塩と一緒に、すり鉢でするだけなんですが、色がきれいで、冷蔵庫でしばらく持ちますし、焼肉や冷奴、ちょっと添えるとアクセントになって香りが楽しめます。
 ほかの野菜でも、試してみようと思っています。うまくいったらまた、ご報告します。

*写真は、鶏小屋のそばの「エゴ」の木の花が、一面に落ちたところです。10畳分くらい、ぼたん雪が降ったようになっていました。

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2007年5月2週号


■ 夏野菜の定植

  低温傾向が続いて、苗の育ちも遅れがちでしたので、いつもは連休中には終わっているはずのピーマンやシシトウの定植はまだできていません。でも、本命のナスは100本ばかり植えましたし、ハウスには大玉トマトを植え終わりました。
 以前の就農先では1日何千個のレタスを機械でさっさと植えていた、元研修生の幸雄さん。キャベツを1ウネ植えるのも、マルチを手で張って、手で植えて、虫除けのネットをしているとなかなか終わらない、と言っていましたが、ナスに至っては、アブラムシをやっつけていたら、植えるところまでいかなかったと嘆いていました。
 アブラムシに特に好かれるナス・ピーマン・シシトウは、虫除け資材をかけていても、2ヶ月にわたる育苗の間に何度もアブラムシ点検をして、植える直前には、ほこりみたいに小さい奴も取り除くという作業が不可欠です。今年は、視力の落ちた父母の代わりに、娘がずい分頑張って見てくれました。  彼らが畑に活着して、初夏の日差しのもとすくすくと成長し、今まで保護してくれていた資材がきゅうくつになってはずしたとき、この「虫見」の成果が問われます。頑張ってね。  

■ 振込先を増やしました 

 直接配達ではなく、宅配便でセットをお送りしているお客様には、郵便振替を利用して、代金を振り込んでいただいていました。去年、手数料(当方負担)が値上げになったうえに、やはり窓口での支払いはお客様にとっても不便ですので、ATMやインターネットを利用しての振込みが可能な銀行口座を用意しました。りそな銀行とイーバンク銀行です。月末の請求の際、口座の情報を合わせて同封しますので、ご都合がよければご利用ください。
※振込用紙で直接支払えるATMもあるのですが、設置密度は半分くらいだそうです。 うちの最寄の局にはないので、振込みでは不便を感じていました。

<料理メモ> 新玉ねぎドレッシング

 小川町の鈴木さんが教えてくださいました。この時期だけに味わえるおいしさです。普通は、みじん切りやすりおろした玉ねぎを加えますが、これは、スライスした新玉ねぎを漬け込みます。お試しください。
漬け汁=酢75CC、みりん・酒各50CC、しょう油50CC、砂糖・塩・油  これに、繊維に直角にスライスした新玉ねぎを、漬け込みます。玉ねぎの甘みが出ますので、みりんや砂糖は控えるかなくてもよいかもしれません。塩・油の量は、味見しながら決めてください。

 前回のたよりのあと、鶏肉を新たに購入してくださる方が増えました。今月は、16日(水)と18日(金)に取り組みます(宅配便の方は翌日着、クール便利用)。まだ余裕がありますので、ご希望の方はお声をおかけください。(5月7日記)

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