◆たよりの箱(27)◆

2009年1月から4月の「菜園たより」です

無農薬有機野菜と平飼い有精卵の
菜園「野の扉」

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2009年4月5週号

■ 雨の日は 

 新緑の美しい時期になりました。木々は薄い緑の葉を輝かせています。鶏舎のある里山で空を見上げると、新緑の優しい木漏れ日が万華鏡のように輝いて、僕は吸い込まれてしまいそうです。
 2月に引っ越してきて3ヶ月。たったの3ヶ月ですが、この間にどれだけ周りの自然がめまぐるしく変化していったか。寒々とした黒い木々の山が、優しい緑の山になり、たくさんの花が咲き、散っていきました。季節がめぐること。当たり前のことですが、こんなにも身近に感じたのは初めてです。このようなことを感じ、感動できる今の生活が心から嬉しいです。

 前回の「たより」で、雨が降らず乾燥に困っていると書きましたが、ここのところは数日おきに雨が降り、しばらくの間は乾燥の心配はなさそうです。今日も外は強い雨が降っています。午前中は収穫やハウス内での作業をしましたが、午後はお休みをもらいました。仕事がすすまないのは歯がゆいですが、たまにはこんな日も嬉しいです。晴耕雨読。なんて贅沢でしょうか。(もちろん普段は雨の日も働きます)今日はこれから家に帰って、のんびりと本でも読んで早く寝ようと思います。(4月25日 翼)


■ アスパラガスと娘の成長、夫の腰くだけ 

 2週間前、内緒で(収穫できるのは本当は来年から)摘んだアスパラガスを仙台の娘に送ったら、数日後、右のスケッチと手紙が届きました。

「春のアスパラガスは幸せの味です。(中略) 一人暮らしを始めてから、野菜のありがたみがすごくわかります。野菜を見ているとちゃんと料理せねばと思う、人に考えさせる力をもっているのです。すごいなあすごいなあ。」

 翼くんが書いているように、季節のめぐりは早く、野菜たちの成長もめざましいです。2週間経ったアスパラガスが左の写真。1メートルを越えてふさふさです。

 一方、夫は、娘の引越しでの奮闘が引き金となり、4月に入ってからずっと腰の具合がよくありません。「ニャーに、二足歩行を教えていたら、自分は四足歩行に退化してしまった。だけど、これで帳尻はあっているわけだ」などといっていますが、ゴールデンウィークといえば、夏野菜の定植のピークです。これから6月7月と怒涛の農繁期に続く多忙な時期、3人8脚で、何とか頑張ります。


■ ちょっといい話〜卵で洗顔パック 

 夫に代わって皆さんに野菜を配達していて、久々にお会いした隣町のYさんに教えてもらいました。
 ★卵を割って使ったあと、殻の中にくっついている白身をとって、顔に上方向に伸ばすように広げます。しばらくすると白身が乾いてきて、皮膚がピーンと突っ張る感じ。時間がなければ洗顔のみ。あれば、パックしておいて、2度塗りすると、「リフトアップ」効果もアップ。あとはぬるま湯で落として、最後に水でひきしめて。お肌もすべすべ。なんといっても、タダ。夜のお化粧落としも、これでできてしまうそうです。
 Yさんの若々しいお顔を思い出しながら、卵洗顔も日夜頑張ろう、と思っている泰子でした。(4月27日)

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2009年4月3週号

■ 乾きに負けずに 

 街中の花がいっせいに咲き出しました。どこを見まわしても淡い色の花が春の太陽にキラキラ光っています。僕は毎日ため息ついて、見惚れています。ここ最近寒い朝はなくなり、昼の日差しは強く、でも暑すぎるということはなく、吹く風は眠ってしまいそうに気持ちがいいです。なんていい季節でしょうか。
 ただ一つだけ欲を言えば、雨が降ってほしいです。地面はどこもカラカラで砂埃が舞っています。蒔いた種はなかなか発芽せず、畑の野菜たちもこの渇きには驚いています。広大な畑を水やりしてまわることはできないので、ただ待つことしかできません。思い通りにならない天気。当たり前なのですが、やはりその厳しさを再確認。
 そんな乾燥の激しい中でも、ほとんどの野菜はピンと立ち、日に日に成長しています。本当にすごい強さです。その力をいただいているのだから、僕が毎日こんなに元気に働けるわけです。ありがとう。
 そして今、夏に向けてたくさんの野菜の苗を作りつつあります。トマト、ナス、ピーマン、カボチャ、枝豆、他にもいっぱい。これらも天気には悩まされるかもしれません。病気や害虫もやってくるでしょう。そういったものに負けないよう、みんなで元気に夏に向かっていきたいと思います!(4月10日 翼 記)

■ 農水省の支援制度に合格! 

 2週間のあいだで、30度近い気温の上下があるような天候の中、翼くんは、もちろん花に見とれるだけではなく、農業の世界で研鑽の日々を送っています。多彩な野菜たちの収穫・出荷作業に、育苗、種まき、定植、草取り、間引きなどの畑での作業、そして、草刈り機、管理機、歩行型草粉砕機、トラクター、と、うちにある機械を一通り操れるようになりました。作業の合い間に、再々ポケットから小さなノートを取り出しては書き込む翼くん、研修は順調に進んでいます。

 実は、1月に研修希望で翼くんが訪問したときから、うちがトライしようとしていたことがありました。それが、今年度初めて実施されることとなる、「農の雇用事業」=「就農希望者を雇用した上で、研修を実施する、農業を営む事業体(農業法人、農業者等)に、研修費用の一部を助成する制度」を受けることでした。(詳しくは、ここ)
 正式に募集される前に、県の労働基準署やハローワークに2度ほど足を運び、なんとか雇用契約を成立させて、応募。今回応募した事業体のうち、「野の扉」のような零細有機農家は、例外的な存在でしょうが、見事(?)全国で1057採択された事業所の中に、菜園「野の扉」も仲間入りでしました。

 これから毎月翼くんに支払う給料の一部が、1年後に研修費用として「野の扉」の会計に返金されることになります。ここに至るまでの苦労も半端ではなく、今後色々な課題が課せられはしますが、多くの有機農業の研修が、農家と研修生のボランティアによって成立するのに比べれば、「お互いの末来を語ることができる」研修となるのではないでしょうか。

★写真は、上から、鶏小屋のそばで、山桜の花びらをあびるスミレ。以下は、収穫から料理まで、研修の一環(?)の、山椒の芽(→しらす干とつくだ煮)、ワラビ(→草木灰でアク抜き)、竹の子(→米ぬかでアク抜きして、料理色々)です。(4月13日記) 

★宅配便のお客様へ〜四月でも、気温が二五度を超える場合クール便にします。

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2009年4月1週号

■ 4月になれば彼女は 

 先週来、3日続けて零下の朝を迎えました。ここ数年、4月に入ると霜も降りないことが多いのに、こんなに寒い3月の終わりは、記憶にありません。春は足踏み、どころか、逆走しています。
 そんな中、娘が4月から仙台で大学生活を送るため、旅立ちます。1歳から畑を遊び場にしてきて、小学5年からは、この「菜園たより」のさし絵を描いてくれていました。野菜を植えたり、草取りをして稼いできた(?)「野の扉」の優秀な不定期スタッフだった彼女を失うのは、大変な痛手ではありますが、翼くんの存在は大きな救いです。手作りケーキで照手の門出を祝ってくれた翼くんは、、、

■ 百姓に向いているボク 

 まだまだ朝は冷え込みますが、日差しはすっかり春になりました。畑へ向かう道沿いの木々はきれいな花を咲かせはじめ、毎度通るたびに見惚れてしまいます。野菜たちもすくすくと元気に育っています。
そして同じように、いやそれ以上に雑草もどんどん勢力を強めています。除草隊の出動も最近ではずいぶん多くなりました。雑草に負けそうな小さな芽の出ているウネの前に座り込んで、1本残らず根こそぎ雑草を抜いていきます。2〜30メートルのウネをきれいにするのは気の遠くなるような作業ですが、僕はこれが大好きです。もとから細かい作業は好きですし、終わった後の達成感はなんともいえません。
それに広い畑の真ん中にぽつんとしゃがんで、「風が暖かくなってきたな」とか「鳥は今日も元気に騒いでるな」とか「このいい香りは何の花だろう」なんて考えているうちに、だんだん頭が活動しなくなってきて、気づくと終わっていたりします。終わった後、途中何を考えていたかは全然覚えていなくて、ただ気持ちのよい余韻だけが残ります。これはうまく説明できませんが、最高の気分なんです。
そんな時僕はすごく思います。自分は百姓に向いてる!と
それでは今日も頑張ってきます。(翼)

■ 巨神兵 参上 

 右の写真は、うちで「巨神兵1号」と呼んでいる新兵器です。プロパンガスバーナーを野菜コンテナに縛り付けて(けっこう重いので、がたごと道だとひっくり返る)、ハウスカーという4輪の手押し車に乗せています。
 もっと軽量のものが、草焼きバーナー、という名前で販売されていますが、うちの場合は、草を焼くのではなく、「赤ダニ」(以前書いた、新手の害虫)をやっつけるために購入しました。畑の周囲や、段差の土手など、耕運できなくて草が周年生えているところが、「赤ダニ」の繁殖場所となって年々増えていると考えられるので、成虫と、もしかしたら産み付けられているかもしれない卵を、バーナーの熱で殺してしまおう、というわけです。雨の後や風の強いときは出動できないし、時間もかかるので、今年はこてだめし程度。ナウシカが去ったあと、平和のために戦ってもらうつもりです。(注 「4月になれば彼女は」というのは、サイモンとガーファンクルという昔のミュージシャンの歌の曲名です。2009年3月30日記)

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2009年3月3週号

■ ヒヨドリの春 

 今の「野の扉」の畑には、トンネルがいっぱいです。昨年からポリフィルムをかけて作付けた大根や人参、そして年明けから、どんどん種を蒔いたり、苗を植えたりしたトンネルが目いっぱい。
 暖かくなるにつれて、もうすぐ、葉野菜はポリフィルムなしの作付になりますし、これまでのものも薄着にして行きますが、野菜たちを裸にするわけには行きません。虫をよけるためでもありますが、今猛威をふるっている、ヒヨドリ対策でもあります。

 今シーズンは暖冬で、遅くまで残っているあちこちの柿の実を食べていたヒヨドリたちが、年明けから畑の青物を標的にしてきました。一番の好物は、ブロッコリー。中心の大きな花蕾を収穫したあと、次から次に出てくるわき芽が、この時期は貴重なのですが、ちょっとでも網がはずれていると、葉っぱをボロボロになるまで喰われてしまいます。収穫期になった、葉物類も、網がかかっていなければ、あっという間にギザギザについばまれて、出荷できなくなります。近隣の農家も、テープや糸を張って防ごうとしていますが、雀の2倍くらいの体格で大食漢ですから、何十羽と押し寄せる奴らの食欲の前では、防壁とはなっていないようです。

 トンネルと、ヒヨドリよけの網が、畑を覆っているのが、「野の扉」の春です。

■ 休日の楽しみ 

 こんにちは、最近はずいぶん暖かくなってきました。花粉には参りますが、やっぱり春は気持ちがいいです。今回は「野の扉」の小麦粉を使った僕の休日の楽しみについて。

 休みの日は目覚めて最初に生地作り。朝一番から気合を入れて小麦粉こねます。しっかりこねたら生地を寝かして、僕ものんびりタイム。少ししておなかがぐーぐーなりだしたら、生地をのばして、フライパンで焼きます。
 仕上げに直火であぶるんですが、ここのところは見もの。おいしそうな焼き色斑点のついた生地が、生き物みたいに踊りだしたと思ったら急に膨らみます。これは何度見ても興奮します。膨らんだらすぐにその場でバターを塗ってパクリと。

 もう最高の瞬間です。小麦の香りとやさしい味が口の中いっぱいに。体中フニャフニャになるくらいおいしいです。ちなみにこれはピタという可愛い名前。とても簡単で粉初心者の僕にピッタり。ですがこれからは少しずつレベルを上げて、今年の小麦が採れる頃にはパンが焼けるようになれたら、と思っています。夢はふくらみます。パンもふくらんでくれー (翼)

<料理メモ>〜ピタ・パン   

 材料=地粉、粉の2%の塩、粉の60%の水 
@材料をこねて、50gくらいに分けて丸める。1時間ほど寝かしても、寝かさなくてもいい。
A打ち粉をして、麺棒でのす。油をひかないフライパンを熱して生地をひろげ、ふたをして、フライパンをゆする。B表面がちょっと透けてきたら、ひっくり返す。そののち、直火にあてて、ぷクーとふくれたらひっくり返して、火からおろす。(農文協「うたかま」12号より)
(2009年3月15日記)

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2009年3月1週号

■ 寒いです 

 すごく寒いです。一度は暖かくなったのに、また冬に逆戻り。来週の予報には雪マークも・・・。早く春になってほしいです。暖かな風が吹く春。新緑の輝く春。布団から、ためらわず出られる春。
 僕は以前、沖縄に住んでいたことがありました。そのときは、寒い冬がないのは、もの足りない!なんて言っていましたが、本物の冬を前にはこのありさま。でもこの厳しさがあるから春の喜びも大きくなるんですよね。待ちます、喜びの春を。

 僕はここに来てもうすぐ一ヶ月になります。だいぶ慣れてきましたが、畑の仕事はまだまだ難しいことが多いです。特に苦戦しているのが鍬(くわ)や鋤簾(じょれん)といった農具にです。
 実はさっきも、大根の種を蒔いてトンネルを作る際に使いましたが、完敗でした。昔からずっと使われてきた無駄のない形。最小限の運動と力で使えるはずの道具も、僕が使おうとすると全然言うことを聞いてくれません。伊藤さんはリズム良く簡単そうに使っています。その姿を頭に焼き付けて挑戦してみても、体に変な力が入ってしまい、ぎこちない動きになってしまいます。コツをつかむまでには、まだまだ時間が必要そうです。
 いつか農具が体の一部みたいに軽やかに使いこなせるその日まで、くじけず頑張るぞー。(翼〜上の写真は、温床を踏込む翼くん。夫がちょっとを痛めていたので、ほぼ1人でやってくれて、ランナーズ・ハイ状態)

■ 仕事は進むが 

 昨年来、ずい分遅れていた仕事が、翼くんの登場で、例年のペースに追いついてきました。味噌も仕込みおえて、踏込み温床もできあがって、夏野菜の育苗が始まっています。ジャガイモ植えも9割がた終わりました。
 今年のジャガイモのラインナップは、早くできる「ワセシロ」(初)、おなじみの「キタアカリ」「男爵」「レッドムーン」、ちょっとだけ復活させた「インカのめざめ」(種芋が高価)、貯蔵性がよいといわれる「トヨシロ」(初)に、翼くんが北海道の農場で何トンも掘り上げていたという「マチルダ」(初)を少々試しに、というものです。初出荷は、5月末でしょうか。でも、春野菜の生育は遅れ気味。セット作りは厳しくなっていきます。(右さし絵は、照手のほぼ1年ぶりのものです。3月1日記)

<料理メモ> 〜 菜の花パスタ

 ・材料 菜の花 (紅菜苔でもOK)、アンチョビ (ツナの缶詰でも)、ニンニク、赤トウガラシ、パスタ
 @ つぶしたニンニクを弱火で炒め、火を消してから、赤トウガラシ、みじん切りにしたアンチョビを入れる。
 A パスタを塩適量を加えて、ゆでる。ゆで上がる1分前に、菜の花の茎を、30秒前に葉っぱを入れる。
 ★菜の花は、手でちぎると、味がよくしみる。
 B @に火をつけ、ゆで汁適量を入れて強火にする。
 C ゆで上がったパスタと菜の花の水気を切り、Bに入れて、塩・コショウで味つけたら完成!
 (受験勉強から解放された?娘が、TVで見て、昼ごはんに作ってくれました。紅菜苔とイワシの缶詰と芽の出たニンニクを使いましたが、おいしくできました。)

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2009年2月3週号 

■2月は変幻自在 

 先週は、台風並みの大風やら、4月みたいなぽかぽか陽気。そして今週はこの冬一番の寒さが予想されていて、と、どこに軸足を置いていいのかわからない天気が続きます。こんな時は、今ある野菜たちの管理やこれからの作付けを、これまでの経験を生かし、手間ひまかけることで、乗り切るしかありません。
 畑以外では、懸案だったモミガラクン炭が出来上がり、今週早々の味噌の仕込みが終われば、夏野菜の育苗のための踏込み温床作りが待っています。今年は、研修生の翼くん、という強い味方がいるので、何とか3月の声を聞く頃には、トマトやピーマンの種まきができるでしょう。
 

■ 研修生日誌です 

 はじめまして。2月から野の扉で研修生としてお手伝いしている、杉村つばさです。一人前の農家目指して、一歩を踏み出しました。どうぞよろしくお願いします。
 今は、家で晩ご飯を食べたところです。健康な野菜をたくさん食べられるのは、本当に幸せですね。今の時期、いてつく寒さに耐え、短い日照時間に健気に育つ野菜たちは、驚くほど甘みがあっておいしいです。
 僕も、ストーブを使わず寒さに耐え、日のあるうちはせっせと働いています。あまくなったかはわかりません。ですが、日々とても気持ちよくて、充実した生活を送れています。こんな調子で、これからも精一杯頑張っていこうと思います。みなさん温かく見守ってください。
(夫のコメント〜もう、じゅうぶん、あまい)
(写真右は、出荷場の横の畑で、クン炭作りをする翼くん。左側の人は、ビートたけしではありません。左の写真は、野の扉秘伝の糀作りを修行する翼くんと、受験勉強の息抜きに手伝う娘の照手)
★去年の1月に仕込んだ味噌、野菜セットのピンチヒッターに立つことが少なくて、少し余裕がありますので、1キロ800円で、お分けできます。ご希望の方はお声をおかけください。暖かくなってくる頃には、塩分を強くした別のタルの味噌に移行します。

■ 新手の害虫 

 3,4年前から、冬のホウレンソウを中心に発生していた「赤ダニ」が、今シーズンはあちこちで猛威をふるっています。0.5ミリ以下というとても小さなものなので、被覆資材も通り抜け、野菜たちの葉緑体を吸い尽くして増殖しています。大事な越冬の三浦大根も、葉っぱはおろか、地上部の根っこの部分も食害されているので、これまでにもまして「ぶつ切り」状態でのお届けとなっています。今後の対処法を探っているところです。(2月16日記)
この件につきましては、ブログのここに書いています。

<料理メモ>〜白菜パスタ 

 基本のレシピは、2人前で、「ショートパスタ 120グラム、白菜 1/8株くらい、鶏ひき肉 80グラム、オリーブ油 大さじ1〜2、水 1と2/3カップ、塩 小さじ1と1/2、おろししょうが 小さじ1、こしょう 少々」 底の厚い鍋で、ひき肉を炒めて、水、パスタ、白菜を加えて煮る。パスタが柔らかくなったら、塩・しょうが(またはコショウ)で味を整える。白菜の代わりにキャベツ、ネギや玉ねぎを加える、乾麺を使う、ひく肉がなければ鶏ガラスープを、など、いろいろ応用できます。
(これを教えていただいたのは、茨城のかぜだよりさんです。記事はここです。)

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2009年2月1週号

■ キノコの生えた1月 

 先週末の大雨の数日前、畑のわきの草むらに、キノコを発見。桑の木の朽ちた切り株に、ナメコに似たカサが20こ位群生していました。いくら水っぽい冬とはいえ、一番寒いこの時期に野生のキノコが出現するのは、珍事です。近所のキノコに詳しい人に確認できなかったので、食するところまでは行きませんでしたが。

 例年ですと、雪ならまだしも、雨など1滴も降らないのが普通の1月なのに、今年は、降雨量が100ミリ以上。平均気温も高く、厳寒期とは思えない天候でした。畑は乾くことがなく、毎日のように道がグジョグジョになるので、四駆ではない軽バンでは近づけない箇所もあります。配達が2コースになる出荷日もあるので、年代ものの軽トラックを1台購入し、元からある軽トラックには、幌を付けました。(http://www.rakuten.co.jp/ace/624430/789786/にて購入)
 これで、農作業も配達もばっちりです。

 「踏めそうになると、降っちまうんだ」と、田んぼに作った小麦の、麦踏みができないことを、近所のおじいさんが嘆いています。うちは、たいてい1回麦踏みをするのがせいいっぱいですが、この辺の人は、年内2回、年が明けてからも2,3回、専用の機械を使って麦踏みをして、小麦の生育を促すものなのです。

 先週、露地に植えた1回目のキャベツは、少しウネを高くしました。長雨の続く秋口の定植なら、普通にすることなのですが、この時期としては例外的なものです。この水っぽさが、今後野菜たちの生育にどう影響してくるのか、いっそうの注意深さと工夫が必要なようです。

■ 研修生登場 

 去年11月から、ホームページで「研修生募集」していましたが、年明けそうそうに問い合わせがあり、2月から研修に入ることになったのが、右の写真の翼くんです。
 見ての通り、若い、25歳。去年半年間、北海道の農家に住み込んで働いていました。いろいろな野菜を作る技術を学びたい、ということで、町内の貸家に引っ越してきて、昨日から働き出しました。こちらも、気合を入れて、一緒に頑張ります。この「たより」にも、折々書いてもらうつもりですが、下記は最初の一歩の感想にもらったメールです。(2月2日記)

「今は片づけを一段落させ、初一人暮らし祝いで少し飲んでいます。
つまみにとキャベツをぱりぱりやったんですが、すごいあまさにびっくりしました!!こんなの初めてです。本当においしい。
ネギも焼いて塩で食べたらジューシーで甘くて最高でした。
もう幸せでたまりません。」

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2009年1月3週号


■ いつも同じ野菜ですが 

 先週は、気温が乱高下した12月とはうって変わって、しずしずと寒さの底におりて行くような、1月らしい日々でした。これから3月まで、セットには同じような冬野菜が入り続けます。でも、この時期は、凍害などで歩留まりも悪くなりますし、同じようであるだけでも工夫が必要なのです。

 大根は、寒さに強い三浦系になります。人参は、最後に8月中旬に蒔いたものに入りました。

 小松菜やホウレンソウは、時期をずらして蒔くことはもちろんですが、そのあとも保温資材をかけたりはずしたりしながら、生育をコントロールして切れないようにしています。

 白菜は、品種と作付時期、保温の仕方を変えて、病害虫や凍害を避けて長く出荷できるようにしています。よく確認しているつもりですが、大根、葉物、白菜、キャベツなどの中に多少傷みが入っていることがあるかもしれません。ひどい場合は、お手数ですがお知らせください。

 カブ、レタス類は、ハウスのものです。夜間は、ハウスの中で透明のトンネルをもう1枚かけて、朝には開ける、という作業を毎日続けています。ハウスの中は、3月4月の端境期に向けてのキャベツや大根、葉物に人参などで、すき間なく埋まっているので、全部開閉するのはひと苦労です。

 里芋は、貯蔵穴に大事にしまい込んだものを出荷のたびに掘り出していきます。
 ジャガイモは、せっかく貯蔵室を新設したのに、特に貯蔵性のよい品種の出来が悪く、もうすぐ終わります。今期は品種を変えてみます。サツマイモは、夏はクーラーを入れて出荷前の野菜を守っていた断熱ボードを貼った小さな部屋に、遠赤外線ヒーターを設置して保存しています。去年は、布団やシートだけでずい分とダメにしてしまったので、朝夕忘れずスイッチを入れています。山芋や出荷前の里芋もその小部屋の中です。山芋は、畑の土の中に残っている方がまだ多いのですが。

 やっと最後のナスの畝が片付いて、露地の畑は、2009年のこれからに向けてリセット完了です。大根、人参、葉物、レタスなどのトンネルが次々に作付けられています。そして、正月休みに注文して届きはじめた夏野菜の種に、色鮮やかで変化に富んだ夏の畑を思い、灰色の風景の中で仕事をしています。


■ あこがれの薪ストーブ 

 さて、右の写真は、畑の横の道に沿って植えられた桑の木の手入れをしているところです。去年はできなかったので、2年間延び放題となった枝を、夫がチェンソーで切り落としています。こんな木が、この畑だけで4本。落とした枝は、薪用に貯蔵したり、集めて燃やして草木灰をとったりします。
 使うより、たまる方が多い薪ですので、薪ストーブを置いた出荷場を作るのが、先々の目標でしょうか。さしあたりは、味噌作りの時のかまどで使うのですが、今シーズンは大豆の選別がなかなか進まず(二人とも老眼なので、夜なべがきつい)、いつ仕込めることやら・・・(1月19日記)

★宅配便ご利用のお客様には、代金の振込みに関するお知らせ(次に再録しました)を同封します。お読みください。

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宅配便ご利用のお客様へ 〜 郵便振替口座へのご入金について


 おととしの10月より、代金の振込み手数料をご負担いただくことをお願いしています。その際、ゆうちょ銀行のATMをご利用いただく振込みで、手数料が無料になる方法をご紹介しました。多くの方にこの方法でご入金していただいていますが、手数料がかかってしまっている方からのご指摘で、当方の制度への理解不足、皆様への説明不足が明らかになりました。ご迷惑をおかけしてしまった方にお詫びするとともに、もう一度、正しくご説明いたします。

 ★ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方が、ゆうちょ銀行のATMにて、当方がお渡ししている振込用紙は使わず、 当方の口座番号を直接ATMに入力して、 電信振替で、ご入金いただくと、手数料はかかりません。キャッシュカード利用でも、通帳利用でも同じです。
一度口座番号をご入力いただいて、その番号を登録すると、次回からは登録先から選択するだけですので、楽です。

 ★振込用紙をそのままATMで使うと、電信振替ではなく郵便払込みと認識されて、手数料が発生します。当方が日常利用しているATMが、振込用紙をそのまま使えないタイプのものだったので、この違いがわかりませんでした。

振込用紙使用の場合と違い、当方に通知されるのは、ご入金いただいた口座の持ち主の名前と金額だけですので、何月分の代金かは、それまでのご入金の記録と金額から当方が判断することになります。間違いのないようつとめますが、ご入金が遅れたり複数月のお振込みの際などは、一言お知らせいただくと助かります。(2009年1月19日)

なお、このゆうちょ銀行と郵便振替口座間の電信振替手数料の無料の措置は、当初は2008年9月30日までの「民営化キャンペーン」の特例でしたが、1年間延期されて、2009年9月30日まで、となっています。その後は、まだわかっていません。

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2009年1月1週号

 みなさま、2009年あけましておめでとうございます。


 年末年始は、いかがお過ごしでしたか?

 うちでは、30日朝まで出荷がありました。
 30日と大晦日は、家の内外の掃除(1年以上ご無沙汰の箇所もあり)とおせち作り(年々量が少なくなりますが、5、6品は作ります。なかでも、お煮しめは、10種近くを2日かけて別々に煮ていくので、気が抜けません。みんなの大好物)。
 餅つきは、お客様にもらった「もちっこ」担当です。もち米は茨城の知人のもの。

 元旦は、日が改まった頃に晃が描き上げた、右の絵を加工して、ようやく年賀状を印刷して書き始めます。正月といっても、鶏の世話とハウスの開閉があるので、畑と家を行ったり来たり。でも、初出荷が5日と遅かったので、晃は、春蒔きの種選び、私は、申告に向けての会計事務、と、遅れていたデスクワークが進みました。
 残るデスクワークは、大豆の選別。味噌作りまで、もうカウントダウンです。4日には、ハウスで大根の蒔き初め、また日常に戻ります。


  いつもと変わらぬ年末年始、感謝の念を忘れず、今年も畑仕事を楽しみたいと思っています。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

菜園「野の扉」 伊藤 晃・泰子   

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