無農薬有機野菜と平飼い有精卵*直販の菜園「野の扉」

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たよりの箱(7)〜2003年8月から10月の「菜園たより」です




2003年10月5週便


■ くらげ? 芋の茎 干しました   
 「ずいき」というのを、ご存知ですか? 普通の里芋(茎は緑です)ではない、赤い茎の芋の茎を、干し上げたものです。
今年、初めて八頭を少し作ったので、「ずいき」作りにトライ。昔研修中に、近所の方から何束かいただいて、ひさしの所にかけておいたら雨でかびてしまった記憶があったので、写真のように畑で一日干したあとは、ハウスの中で干しています。
皮をむくべきか否か、悩んだのですが、手間がなかったのでそのまま干したら、4,5日経ってもちっともしなびてこないので、少しづつ皮をむいています。ちゃんと、「ずいき」になるかしら。私は、油揚げと煮たものが、好きです。

■ 干しもの、いろいろ 
 掘り上げた落花生も、ハウスで干しています。今年は、土の中で食害する、コガネムシの幼虫が少なかったので、収量がよかったです。豆の焙煎を請け負ってくれる所に持っていって、煎り落花生にする予定です。
 不作だった去年に比べ、大根も順調にとれています。余っているものは、ボチボチ切り干しにしようと思っています。ズイキ、落花生、切り干し、と、セット野菜が不足するときのピンチヒッターになってくれればよいのですが。

■ 放し飼いのウサギ 
 去年は、タクアン用の大根や麦を、ウサギに大分かじられました。時々、猟犬の訓練に来るおじさん達に、「獲ってくれると助かる」と訴えていたのですが、、、、
実は、この辺のウサギは、おじさんたちが「大事に飼って(?)いる」んだということが判明。畑に隣接する林には「ふたつ」、ちょっと離れた鶏小屋のある里山には「よっつ」、住んでいて、猟犬の訓練や大会になくてはならない、大切なウサギだったのです!! 昨日は、猟犬をつれた人が20数台の車で集まって、追いかけっこをしていました。大根は別の畑に作付けたので無事ですが、同じ畑に作付ける麦はまたやられそうです。

■ ホームベーカリーでパン作り 
 元は、東京で国産小麦の自家製天然酵母のパン屋をしていた私たちですが、百姓修行を始めて、研修中は「パンの耳」(国産小麦のパン工場から出るプレミアム品?)を食べていました。その後は知り合いのつてで入手する、3斤ものの「産業廃棄物パン」(パン工場の余剰品、豚のエサになる)に昇格。ウサギの攻撃をかいくぐり、色々手間をかけて粉にする自分ちの小麦で、パンを焼く余裕がなかなかありませんでした。
とうとう、つい最近思い切って、格安のホームベーカリーを購入。コタツで育てる自家製酵母で、パンを焼き始めました。(10・27記)
左の写真は、HB版自家製酵母パン第一号。うちの粉(農林61号)に、自家製酵母とイーストを通常の半分入れて、後は塩と水のみの配合で焼いたもの。粉は一斤半分の400g使っているけれど、ホームベーカリーのレシピどおり(砂糖、マーガリン、牛乳を入れる)に焼いた時の2分の1から3分の1くらいの高さで、色づきもわるく、割れています。
まだ、酵母の力が足りないようです。
でも、しっとりときめ細かくて、粉のうまみがあって、味は気に入っています。レシピどおりのは、甘くてイースト臭がかすかにするし、こっちの方が、断然うまい!!
色々試して、簡単で美味しい、自給パンを焼きたいです。 (10・30up)

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2003年10月3週便


■ 秋深し、畑泥棒?   
 作付けもスローペースになってきたし、畑の片付けも進んでいるとはいえ、どんどん日が短くなって、日暮れ時は気が急きます。夫が配達に出たあと、暗くなってきたので、一人で軽トラックのライトをつけて畑仕事を続けていました。そこへ、近所のおじさんが犬を連れてやってきて、「なにやってるの?」
 あとで考えたら、暗がりでライトが点いているから、最近頻発している「畑泥棒」かと心配してきてくれたのかもしれないなあ、と。果実や米、芋まで、田畑から盗まれています。どうも、勝手を知っている農家の仕業(農家の主婦が捕まったという話もあります)みたいで、同業者としては、嫌な気分です。うちの近所ではまだ聞きませんが、玄関は開けっ放し、いつでも縁側でお茶飲み話、なんていうのが、昔話になりつつあるのは淋しい限りです。

■ 田んぼのおすそ分け  
 うちでは、田んぼはやっていないので、隣家の米を毎年まとめて購入しています。今年は冷夏で作柄を心配していましたが、刈ってみたら例年並みだったようです。不作の前評判で、値を吊り上げているのは流通関係で、生産者の手取り単価も例年並みです。
 右の写真は、近所の方にもらった「モミガラ」を焼いている(蒸し焼きして炭化させます)ところです。黒い山の中に、火種を入れた「薫炭器(くんたんき)=すそが開いた煙突みたいなもの」が入っています。これはすでに5,6時間経過して、ほとんど出来上がっていますが、途中で何回も、モミガラの上下を返して手入れしなければならない(そうしないと、みんな燃えて灰になる)ので、出荷作業をしながら隣の畑でやります。
 こうして薫炭になったモミガラは、畑にまくと、微生物の住処になるし物理性も増すので、土壌改良剤としてとてもよいものとなります。また、鶏小屋の土の上にも、ヒナ鶏を入れる前に、まいてやります。病気(コクシジュームという)を防ぐ効果があるそうです。
稲わら(踏みこみ温床に使う)は隣家から分けてもらうし、米を作っていなくても、地元の稲作由来の資源はしっかり利用させてもらっています。

■ 骨折り損失  
 娘の照手(中1)が、前号のモロヘイヤの絵を描いたあと、骨折しました。
 左写真のように、右手にギブスしてますので、当分絵は描けそうにありません(これは、ムカゴの選別としているところ)。遊び帰りの自転車での自損事故ですので、保険も効かないし、あれこれこまめに手伝ってくれていた「右腕」を失って、親の方は大変です。
(10・12記)


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2003年10月1週便



■ 農業ボランティア、募集   
   農作業を手伝ってくださる方を、求めています。仕事は、草むしりなどで、未経験の方でも、問題ありません。ただし、自力でうちまで来ていただきたいです。出荷の多い月曜・水曜・金曜の午前中以外の日時に、とりあえず2時間ほど、お願いできればと思っています。お礼は、うちの「クーポン券」(! 野菜や卵と引き換えられる)などではいかがでしょうか? 興味ある方、お心当たりのある方、ご連絡ください。詳細は、お申し込みいただいたあとご相談したいです。連絡先は〜tobira@topaz.ocn.ne.jp


■有機JASにメリットなし?  
9月14日の日本農業新聞に、夫のコメントが出ました。数年前から何度かお話している、有機農産物認証制度についての記事の中です。
 松田マヨネーズの運動で、農水省の記者クラブで会見した時、夫が『「マヨネーズ」という言葉と同様に「有機」という言葉も、管理され奪われている』という発言をしたことを覚えていた記者が、電話で取材して来たのは、2ヶ月ほど前。忘れた頃に記事なったものを読むと、こちらの意図とはずい分違ったものになっていました。
 制度としてはずい分問題はありますが、それを乗り越えて有機認証を取得し頑張っておられる生産者もいらっしゃいます。うちも、状況の変化によっては、もう一度取得をめざすかもしれませんし、「持続可能な農業」が根付くための支援策が、取られることを切に望みます。


■秋野菜の作柄  
 暑かった日照りの9月中旬から、下旬は10度ばかり気温が下がって、平年並みの10月を迎えようとしています。
 ここまでのところ、秋冬野菜の生育はおおむね順調。あとは虫(特に、ヨトウムシ)の出方次第。去年は大雨にたたられた玉ねぎ苗も、今年は気持ちよく育っています。大根、人参、白菜などの間引き・除草と夏野菜の片付けが終われば、ちょっと一息つけます。そのあとは、里芋、サツマ芋、ゴボウの掘り出しなど、力仕事が待っています。今日の空はきれいです。
(9・29記)
↑夏の王様・モロヘイア、秋を感じてどんどん花を咲かせ、こんな風なサヤをいっぱいつけてます。中の種には毒があるそうです。

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2003年9月3週便



■遅れてきた夏   
先週は、連日30〜34度の残暑でした。大人は、畑の作付け作業で、子供たちは体育祭の練習で、へとへとになった1週間でした。
 おかげで、作付けのほうは、最後の白菜の定植と大根の蒔きつけを一つずつ残すだけとなりました。こまごました葉物類は、これからもボチボチありますが、ちょっと一息つけます。でも、この間手がつけられなかった草退治や虫退治を要する個所が、目いっぱいありますので、体をいたわりつつ端から片付けていかなくては。
 超大型の台風14号が日本海側を抜けて(青森では強風でたくさんリンゴが落ちてしまったようです)、空気が入れ替わったようで、今週は気温は高いけれど過ごしやすいでしょうか。さっぱりした秋風に、すぐに穂を出して種を付ける秋の草たちが、揺れています。
 でも、雨が欲しいです。10年間、この時期は雨に泣かされてきて、降り過ぎることしか想定していませんでした。発芽しない畑に水やりしようかと考えていたら、11年前の日照りを思い出したのは、研修中に大根畑でせっせと水やりしていた、夫でした。

■ 魅惑の食材―らっかせい  
先週、NHKテレビの「生活ほっとモーニング」という番組で、「魅惑の食材大研究 活用いろいろ!カラダも喜ぶ落花生」がやっていました。本編は見られなかったのですが、あとでNHKのサイトで調べたら、落花生の加工品とピーナッツ料理、そしてほりたて新鮮な落花生を塩ゆでする「ゆで落花生」を紹介したそうで、栄養面での優れた点も披露されたとか。
 うちでは、創業以来(!)秋の定番として、生落花生を出荷しています。夫の育った静岡県富士市は、落花生の産地で、生落花生の塩ゆでは、運動会のおやつの定番だったとか。昔は産地の人しか知らなかった美味しさですが、今では冷凍品も出ているようです。
 地上部を持って、引き抜いて、土中に残っている豆を探って、引き抜いた株にぶら下がっている豆を一つ一つむしって、と、美味しいものを手に入れるには手間がかかります。今年は少し多めに作付けたので、成熟したものを干し上げて、煎ってみたいと思っています。

■ 野菜の近況  
虫にかじられながらも、よく実ってくれていたナスも、そろそろお終いです。倒れながらも、小さくて味の濃い実を時々取らせてくれていた中玉トマトも、どっさり取れてピューレ作りに追われたクッキングトマトも、お終い。キュウリは、地ばいで曲がり放題でしたが、これも、もうそんなには取れません。夏物は、秋風とともに去り、、、
 秋一番のキャベツが、小玉ながら取れ出しました。大根は、二番目のものを間引き終わったところ。大根おろしが食べられるのは、まだまだ先ですね。2メートル以上も葉っぱが伸びた里芋、まだ芋は若くて小さいけれど、ボチボチ掘り始めます。たくさんあるから、例年より早めに秋の味をお届けします。サツマ芋は、あんな日照不足の夏だったのであんまり太ってないようです。こちらは、もうちょっと寝かせておきます。(9・14記)

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2003年9月1週便



秋冬野菜の作付け ピーク 
 右の写真は、8月26日に、キャベツやブロッコリーの苗を植えているところです。
 エンジンのついた管理機 (回転する羽が土をかき取る)でウネを立てて、マルチ (巻物状になっている。このときは紙製マルチ) を引っ張って (真ん中のウネ)、また管理機で端に土を載せて押さえます。この上に、苗を45センチ間隔で2列植えて、支柱を弓なりにさして (手前のウネ)、防虫のための網をかけます (奥のウネ)。
 3,4年前までは、全くマルチを使わないで、こうして植えた苗の周りを、すべて手除草していましたが、寄る年波(!)で手が回らず、紙のマルチを使い始めました。今年から、厳寒期のものには、地温を確保するため、
ポリマルチを使います(紙のマルチには、保温効果はありません)。去年は大雪もあって、ずい分凍死させてしまったので。土壌に埋め込んでしまう「生分解性」マルチより、回収できるポリマルチのほうが、畑にはよいのではないかと思っての、選択です。

虫のいどころ   
毎年育苗の段階で、被害を受けるアブラムシが、今のところ、出ていません。夏の育苗から使い始めた、高価な目の細かい網の効果なのか、アブラムシ自体が少ないのか、、、試しに早めに作った小松菜が、きれいに取り上げられたのも、この網の効果なのか、虫 (キスジノハムシ) が少なく涼しかったからなのか、、、
運動会の頃に虫見に精を出すことになる、ヨトウムシや、去年遅くまで出現したシンクイムシも、少なければいいなあ、と思いつつ、キャベツ類や白菜、小松菜、レタス、春菊、大根、と、防虫網をかけて、次々に作付けています。

故障者続出   
とは、大げさですが、まず、夫がこの作付けのための作業で、腰を痛めました。ダマシダマシ仕事をしていたところで、私が足を痛めました。
夏休み中は、娘はトマトソース作りや収穫出荷の手伝い、息子は定植作業の手伝い、と、子供たちがよく助けてくれました。今年から2学期制になって夏休み明けに期末テストを控えた子供と同じく、この山場を何とか乗り切りたいものです。(8・31記)
(左は、夏にお世話になる菜っ葉、ツルムラサキです。いつもはいやというほど、ごんごん伸びるのに、この夏はモロヘイヤやエンサイともども、ちょっと勢いがなかったです。ジャガ芋は中身が黄色い「キタアカリ」が終わって、皮の赤い「ベニアカリ」になります。粉質なので、煮物には不向き、蒸したり、マッシュに。)

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2003年8月3週便


 太陽が出ない        
お天道さんが用意する「災い」には、実に様々なバリエーションがあるようです。こちらの意表をつくことにかけては、「天才」ですね。 6月半ば、35度近い高温が続いた時に、誰が、この冷夏を予想したでしょう。
 8月に入ってやっと梅雨が明けたと思ったら、雷雨に続いて、台風10号。この9日の台風で、全盛を誇っていた(?)キュウリとナスがガクンと取れなくなり、露地の普通トマトは倒れるし、蒔いたばかりの人参は泥流に埋まるし、、、
 台風の水が引ききらないうちに、またまた大雨が続きました。まだ少し残っていた春人参(こんなに遅くまで取れたのも前代未聞)を田んぼのような畑から抜いて、何時になったら、秋冬用の人参が蒔けるのだろう、とため息が出ます。これから、大根や白菜、キャベツ類や菜っ葉、と作付けの最盛期を迎えるのに、畑に入れない、、、
 「天候の話をするだけで気が滅入る」とは、知り合いの百姓の言葉です。

 トマトソースがいっぱい  
 さて、雨の合間を縫って鳴きたてるセミ同様、すき間を狙って畑でできることする一方で、クッキングトマトの加工に精を出しています。
 露地トマトの中では最強を誇るこのトマトも、大雨続きで、さすがに割れが入って来ました。割れたり出荷で余ったものは、できる限りソースにしています。時間も手間もビン代もかかるけれど、真っ赤に熟した美味しいトマトを無駄にはできませんから。左の絵は、去年娘が描いたラベル用の絵です。

「よりい輪組(わぐみ)」わっしょい! 
 昨年から、近くの仲間と、東京の自然食品店に共同出荷を始めたことは、お伝えしてきました。この春から、仲間も出荷先も増えたこともあり、グループの名前を付けました。私たちの住む寄居町(もうすぐ、深谷市に吸収されてしまう)の名と、グループ発足の機縁を作ってくれた自然食品店「輪屋」さんの一字をもらっています。
 うちは、皆さんへのセット野菜の出荷が主体ですが、若い仲間たちが百姓で食っていくための基盤になればいいなあ、と思っています。すでに、資材などを共同購入していますが、トマトソースのような食品加工の共同化も先々の課題、というか夢、です。(上の写真の、後列右から2番目が晃、前列左端が泰子。寄居町の脱サラ農業塾のOB・OGたち。前列右から二番目は、最年少のなっちゃん=23歳。まといは、晃の作成、字は照手。まといを持っているナカチャンは、唯一の独身男性。)

 先週の金曜日、大雨で緩んだ路肩に車を落として(泰子が)しまい、この「よりい輪組」の皆に助けてもらいました。「輪」の力を実感しました。何か、楽しいことができればいいなあ、と思っています。(私がトマトと格闘している間、夫は組の「まとい」など作ってました、、、)(8・18)

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2003年8月1週便


 梅雨が明けた
8月2日にようやく、史上2番目に遅い梅雨明けとなりました。夏が来る前に、秋野菜の作付けが、どんどん進む、という逆転現象も、ここまで。今度は、梅雨の間中、大きな顔でのさばっていた雑草を、どんどん片付けていく、はずなのですが、、、
 でも、明けたらすぐに、気温が上昇、連日38度39度だった去年ほどではないけれど、35度までなると、体にこたえます。上からの日差しも、地面からの照り返しも、長梅雨になれた身には、一層きつく感じられ、仕事のスピードがなかなか上がりません。
 野菜たちも急な展開について行けない様子。、ハウスの大トマトは、梅雨明けと同時にガクッと弱ってしまったし、ナスは「ハダニ」という小さい虫に取り付かれて勢いを失っていくでしょう。マクワウリはツルが枯れてきました。今最盛期のキュウリも、衰えるのが早いかも。
(上の山百合は、畑と地続きの、高台にある神社の境内に咲いていました。鶏小屋のある里山にも、何本か。立派な姿に圧倒されます。)
    
クッキングトマト、頑張る  
 そんな中、この先もまずまずの収量が見込まれるのが、クッキングトマト。楕円形の実が、鈴なりになって赤くなるのを待っています。昨年に引き続き、クッキングトマトの増量希望をお受けします。
☆ 1キロ350円 ☆です。普段のセットに入るのは、500g前後ですので、どーんとトマトソースを作りたい方など、お声をお掛けください

訪問者 
  昨年の「野の扉」のホームページ開設以来、未知の方が畑を訪れることが増えました。電話番号から「カーナビ」を使って、家の前まで突然こられる方もいました。
 昨日いらした方は、自然食品店で購入した本(「農業ウォーカー=有機農業入門書=埼玉大学のゼミ生の手による」で知ったとのこと。同じくらいの年頃の女性で、新築マンションに移ってから「化学物質過敏症」にかかってしまい、化学物質を出来るだけ排除しないと生活できない体になってしまったそうです。それで、自然食品店で無農薬野菜を購入しているけど、ちょっとでも化学的な物があると、人間検査機のように反応してしまうし、自分で野菜が作れれば、と、うちの畑を見学に来たのです。
 アトピーや花粉症同様、この化学物質過敏症も、今の生活、文明のあり方への、警鐘なのでしょう。たまたま、「炭鉱のカナリヤ」(最初に酸欠に気づいて異変を知らせてくれる)になってしまった方は、実に大変な思いをしなければなりませんが、その存在が、少しずつ、この社会を変えていくのでは、と、思います。
(8・4)

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